優しい傷跡 第16話「記憶」

投稿日:2008/12/03 15:24:00 | 文字数:1,225文字 | 閲覧数:862 | カテゴリ:小説

ライセンス:

【登場人物】
呪音キク

【コメ】
イメージ的には、ひぐらしの「you」かな。

最後は、キクの内側が崩壊していく、といった感じです。
この物語で、一番の被害者なのはキクかもしれません。

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TEXT
 

マスターは、私に優しくしてくれた。

キクという可愛い名前をくれた。

大好きだった。


寝付けない私のために、彼はいつもホットミルクを作ってくれた。

コップに注がれた暖かなホットミルクはとてもおいしかった。

彼は喜ぶ私を見て、よく笑っていた。

その笑顔が大好きだった。


歌を上手く歌えない私を責めることなく、彼はいつも応援してくれたね。

その言葉がすごく嬉しかったんだ。


そんな、ある日。

私を連れて、マスターは公園を訪れた。

途中、商店街にいたお兄さんが私に風船をくれてね、すっごく嬉しかったの。

でも公園に来たとき、風船が割れちゃった。

そのとき、風船のなかからね、小さなICチップが出てきてね。

それがきれいな歌を歌ってくれたの。

すごくきれいな歌だった。

今でも忘れられない…。


その日から、一生懸命がんばって歌を歌おうと思ったの。

マスターの笑顔が見たかったの。

マスターのことが大好きで、大好きで、大好きでしかたないから。

それを伝えるすべがわからないから、私は歌うことにしたの。


でも―。

ある晩突然、マスターは泣き始めた。

好きだった人にフラれたんだって。

「かのじょのココロがどこにあるのか、わからない」

そんなことを言っていた。

…………なんだか、よくわからなくなった。


私はマスターのことが好きなの。大好きなの。

でもね、これがなんなのか、わからなくなっちゃった。

ボーカロイドに「こころ」なんてないって。

機械に「こころ」は宿らないって。

そんなことを、テレビで偉い人が言ってたから。

じゃあ、私の思いはなに?

マスターを愛するようなシステムが組まれているからって。

だから、ボーカロイドは人に疑似恋愛をするんだって。

ねぇ、教えてよ。

私の胸にある、「好き」って気持ちは偽物なの?



それ■ら わたしは わか■なくなった。

ぜんぶ ぜ■ぶ ■■ぶ わか■ない。

わから■いから ぜ■ぶ きょぜ■することに■た。

きょ◆つしたら まっかな せか● から ぬけだ▲る きが■た

ぜ■ぶ しらな■

■んぶ みえ■い

ぜ■■ わから■■




さいご に きれいな あの おんがく が きこえる の

い ま なら わか る よ

あ   の きょ   く  の   な ま   え  


「                          」





               ま


            す

                 た

            ー



             ご

                   め

            ん


               な


      
                  さ


           い

【お休み中】

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「優しい傷跡」は三部作ですが、三部の途中で書けなくなりました。
続きは書けませんが、そこまでのお話は残しておくつもりです。
二次創作やら派生やらは、一言いただければ基本okです。
これからは何となく書いた歌詞を載っけていくつもりです。
よろしくお願いします。

帯人・がくぽ・ミクオ・欲音ルコが大好きです。

下から飛べますよ♪

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優しい傷跡
http://piapro.jp/content/7q5hqtkfhff7gpll

優しい傷跡 番外編
http://piapro.jp/content/prenayotf2qetyrj

優しい傷跡-魔法の音楽時計-
http://piapro.jp/content/p6xkwgja3thb4jvs

優しい傷跡-君のために僕がいる- (中断)
http://piapro.jp/content/3itb7ja54w5dp7y1

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