行かなくちゃ、行かなくちゃ。
帰るところはここじゃないし、返すところはここじゃない。

ずっとずっと、そう思っていたの。

あなたは、私に会うといつも沈んでいる。
いつもいつも、一人ぼっちでいるふりをする。
分かってもらえないと、身構えてばかりなの。

そして、逃げて隠れて拾われるのを待っているのよ。

だったら、私が拾ってあげる!
引き取りに来たんじゃない、私が引き取りにいっちゃうんだからね!


あーあ、また疲れてる、そして後悔してるね!
はーあ、そんなのつまらないじゃないの。

「間違っていないよ」って、言ってあげなきゃ。

「あぁ、じゃあ帰れるのか――」と、あなたは笑う。
そうだよ! やっと帰れるんだよ。

もう一万枚原稿を書かなくても良いし、24時間営業していなくても良い。
そんなことをしなくても、分かってもらえることくらいは分かるでしょ?

だから……お帰りなさい!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

そしていつか、巡り合う。

墓守とロボット
( http://piapro.jp/t/khLy )の二次創作です。
そろそろ、ファンアートとか使えるようになってきたのですかね?

閲覧数:854

投稿日:2013/04/05 14:34:14

文字数:397文字

カテゴリ:小説

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