鈍色のはさき ちりちりと
「朽ちたものよ」と 突き立てる
鏡の水面を 沸き立たせ
揺らめく 姿は 闇の淵
貫き通した その後に
はらり、はらりと 残るあと
一片、二片 流るるは
どんな色した 雫だろう?
首落とされた 夢の灯は
もう二度と 点りゃせぬ…
言葉、言の刃 指の先
無機質の海 泳いでは
言葉、言の刃 口の先
拙い夢の灯 さがしてる
鈍色の刃先 しゃらしゃらと
「朽ちたものよ」と 潜ませる
鏡の水面を 翳めては
紅色の雫 落としていく
夢の音色は 響きゃせぬ
夢の悲鳴は 届きゃせぬ
もう 二度と 戻りゃせぬ、
首は 哂って 鳴くばかり。
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