ドラグノフ～決別の銃弾～
作詞・作曲：激カリー


沈む夕陽に背を向けて
ビルの上で跪き
朱い街を見下ろせば
そこに君を見つけた

僕は目を閉じ思い出す
君と過ごした日のことを
とても幸せだった日々
もう帰れない日々

どこへ行くにも
いつも二人で
普通のことが
とても楽しかった

時にはケンカも
したけどすぐに
仲直りして
笑い合った

機械の心とライフルと
任務と命令しか知らぬ
冷たい氷のこの僕を
溶かしたのは君

優しい心が好きだった
明るい笑顔が好きだった
確かに僕は君のことを
心から愛してた


覚悟を決めて目を開く
機械の心取り戻す
今は任務を果たす時
雑念を振り払う

冷えた体を引き締めて
堅く構えるドラグノフ
覗くスコープの先には
懐かしい面影

運命の時が
近付いている
祖国の未来と
君との想い出

静かに指を
トリガーに掛ける
涙で滲む
レティクルの目盛り

安らぎをくれてありがとう
温もりをくれてありがとう
機械の心のこの僕を
愛してくれた君

二人の未来を夢見てた
明るい未来を夢見てた
いつかは必ず掴めると
本当に信じてた


どうしてだろう
覚悟を決めた
筈だったのに
両手が震える

心の中で
別れを告げる
君が振り向く
見つめ合う瞳

機械の心とライフルと
任務と命令しか知らぬ
冷たい氷のこの僕を
溶かしたのは君

優しい心が好きだった
明るい笑顔が好きだった
確かに僕は君のことを
心から愛してた

安らぎをくれてありがとう
温もりをくれてありがとう
機械の心のこの僕を
愛してくれた君

最期の別れの一時に
溢れる想いが煌めいて
鮮やかな紅い花弁が
君の胸で散った