物忘れの激しいこの街は
人がこんなに溢れているのに
スマートフォンのバッテリーを気にしながら
孤独じゃないことの証明を永遠に繰り返す
画面越しには伝わらない
この世界の残酷さも
人肌の温かさも
お互いを認め合うこともままならないのに
人はどうして繋がろうとするの?
「ありのままでいい」
その裏側に潜んでいる都合のいい誤解が
すれ違いの種をまき散らしている
嗚呼
あいさつ代わりに
お互いの本音を言い合えたら
どんなに救われるだろう
嗚呼
指切りしたはずのない約束が
今も心の有り様を縛りつけている
軽々しく
声をかけて
今日を生き抜いたこと
褒め合えばいいのにな
* * *
無駄な努力があることを知らなかった
正義が負けることを知らなかった
なにひとつ間違いをしなくても
不幸になるかもしれないことを知らなかった
大人たちはとても苛々していた
信じていたものが嘘だと気づいて
飼いならしたはずの未来が
もう檻の中にはいないと気づいて
きっと自由になりたかった
狭い世界には
身動きが取れないほどのおもちゃが溢れていて
記念写真ではみんな笑っているけれど
息が詰まりそうだった
太陽が昇らなくなって
もうどれくらい経っただろう
「いつかきっと」と待ち続ける時間は
子どもたちが大人になるのと同じ速さで
黒く塗りつぶされていった
* * *
「許せないことがありました」
「相手を傷つけました」
「恨まれてもいいと思いました」
「なのにどうしてこんなに悲しいの」
お酒の力で忘れることも
お金の力で威張ることも
その他の力を以てしても
虚しさを募らせてしまうでしょう
嗚呼
後悔ばかりの
人生を歩んでごめんなさい
でもこれが私だから
嗚呼
取り消すことのできない過ちが
今も許しの言葉を待ち望んでいる
昔のこと
もういいから
明日もがんばろうって
励まし合いたいんだ
嗚呼
電信柱の
上で見張ってるカラスのように
この街を見下ろせたら
すぐに
苦しみ続けている人のもとへ
駆けつけて寄り添うことが
できるような気がする
星も見えない
夜の時代に
支え合い生きていること
確かめ合いたいんだ
そしていつか陽が昇ったなら
また歩き出そうよ
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