襟を立てた
大人たちで
犇いてる駅前広場

クリスマスが
急かすように
色づく電飾(イルミネーション)

寒空の下で 凛としてる君がいた
募金箱を抱えて 声響かせ

小雪舞う中
先を急ぐ人の群れには
君の澄んでいる声だけが煌いていた
幼い横顔に励まされていく度
滲みだした気持ち
見ないふりで

今年もまた
君を見つけ
不意に浮かび上がる記憶(イメージ)

5年前も
此処で立ってた
君を目にしてたと

寒空の下で 凛としてる君がいた
何一つ変わらない 姿のまま

歳末の喧噪
散りばめてる雑多な景色
君は雑踏の影に透き通っていくよう
行き交う人たちは君を一瞥もせず
何処にも君なんて
いないように

小雪舞う中
家路急ぐ人の群れでは
君の澄んでる声だけが消え失せていくよ
此処にいたはずの君を他人(ひと)に尋ねても
不思議そうに首を
振るばかりで

誰もが知らない
初めからいないというなら
ねぇ君は誰でどうして今まで此処に立ってたの?

誰もが知らない
初めからいないというなら
私は何故どうして今まで君を見てたの?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

それは12月のこと…

閲覧数:119

投稿日:2018/04/15 21:02:03

文字数:460文字

カテゴリ:歌詞

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