君は、歌姫。
遠い、存在。
けど、好き。
好きなんだ…
気付いて…
「…凄いな」
そう思わず呟いてしまうほど、彼女は輝いていた。
ステージの上で、歌い、踊り、笑う。
何もかもがキラキラと輝いている。
あれが…所謂歌姫、ってやつか。
今日は、僕…KAITOも所属しているレコード会社が今売り出している、16歳の歌姫・初音ミクのコンサートの最終日だった。
売り出し中とはいえ、もうかなりの人気者だ。
キャッチフレーズは、「今世紀最高、奇跡の歌姫」。
…僕は…
「…はぁ」
『ありがとうございましたー!』
「!」
どうやら、コンサートが終わったらしい。
…僕が何故、舞台袖で彼女の事を待っていたのかというと…
「あっ!KAITO先輩!お疲れ様です!」
「いやいや。お疲れ様は君でしょ?ミクちゃん。はい…これ」
「あ、ありがとうございます!」
無事にコンサートを終えたミクちゃんへ、花束を贈りたかったからだ。
花束を抱き締め、笑顔になるミクちゃん。
…可愛すぎる。
「あ!ネギが刺さってます!」
「ミクちゃん、ネギ好きだったよね?おまけだよ、ははは」
「嬉しいです!」
初音ミクの代名詞ともいえるアイテム、ネギ。
今日もネギを振り回し踊っていた。
「で、ミクちゃ…」
「ミク」
「あ、がくぽさん…」
「そろそろ行かなければ…」
「そですね!じゃ、KAITO先輩…また。花束ありがとうございました!」
そう言うと、ミクちゃんは駆けていってしまった。
…がくぽさん。
彼女の、マネージャー。
何だか…付き合っているらしいという噂がある。
…今日こそは、想いを伝えたかったのに。
***
「だーかーらー…いい加減諦めなさいって!」
「あ、諦めないよ!」
思い詰めた僕は、いつも通り同期のめーちゃん…MEIKOに、相談する事にした。
「だって、成人してるあんたがまだ16歳のミクを好きだなんて…犯罪よ!?このロリコン!」
「いや、それはそうだけど…」
「諦めなさい。それか、あと数年待ちなさい」
「無理だよ!それに…それなら、がくぽさんだって犯罪者じゃんか」
「あの人は紳士だから大丈夫よ。きっとまだ手すら繋いでないんじゃないかしら」
「う~…何が大丈夫なのかわからないぃぃ…。
…本当に…付き合ってるのかな…」
「どうかしらね…」
「僕…そろそろ、想い伝えたいんだ…」
「まだ早いわよ」
「…そうかなぁ」
断言されて、ちょっとへこむ。
…なんか、めーちゃんに相談したらもっとモヤモヤしてきた。もうやめよう。
「じゃ…僕ボイストレーニングしてくるね」
「了解ー。またね」
「うん、ありがとう」
「気付いてよ…バカ」
***
「…はぁ」
なんだか、集中できない。
さっきから、頭の中をミクちゃんばかりが駆け巡っていく。
がくぽさんと手を繋ぐミクちゃん。
がくぽさんに抱き締められるミクちゃん。
がくぽさんとキスするミクちゃん。
がくぽさんと…
「あああああ!!」
もう嫌だ。こんな年になってまでまだ自分は片想いに苦しむのか。
片想いに苦しむなんて、学生の内だけだと思っていた。
「うっ…」
自分は、もう20歳過ぎ。
相手は、まだ16歳だ。
いい歳して何をやっているんだ、自分は。
「う…くっ…」
自分を責める言葉しか浮かばなくなった。
目の前が、暗闇に支配される。
僕は…
「KAITOっ!?」
―続く―
初音ミクにみくみくにされた件について。
お久し振りです。KIYOIです。
…また新しい小説をおろしてしまった…
しかも続きモノ…!
こんなつもりなかったのに…←
我が家の日常。2も下書き書いてるんですが…オチがつかず…←
先に、また関係のない小説を投下する事になってしまいましたorz
この「初音ミクにみくみくされた件について。」は、脳内ではコミカルに仕上げる予定で、しかも短編のはずだったのです。が。
微妙にシリアス(?)…しかも長い…
タイトル合ってないですよねwww←
すいません…
こんな駄文を読んで下さった方、ありがとうございます。
次回も頑張ります…っ
ではっ
コメント4
関連動画0
オススメ作品
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction
ファントムP
気が狂ってしまいそうな程に、僕らは君を愛し、君は僕らを愛した。
その全てはIMITATION,偽りだ。
そしてこれは禁断。
僕らは、彼女を愛してはいけなかった。
また、彼女も僕らを愛してはいけなかった。
この心も日々も、全て偽りだ。
そんな偽りはいらない。
だったら、壊してしまえばいい。
『すっとキ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 1【自己解釈】
ゆるりー
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
勘違いばかりしていたそんなのまぁなんでもいいや
今時の曲は好きじゃない今どきのことはわからない
若者ってひとくくりは好きじゃない
自分はみんなみたいにならないそんな意地だけ張って辿り着いた先は1人ただここにいた。
後ろにはなにもない。前ならえの先に
僕らなにができるんだい
教えてくれよ
誰も助けてく...境地
鈴宮ももこ
Embark on flights bos to Iceland that seamlessly connect these two distinctive destinations. Departing from Boston Logan International Airport, travel...
flights bos to iceland
emily4747
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
KIYOI
ご意見・ご感想
>>犬寺わんわん様
メッセージありがとうございます!
兄さんに辛い思いはさせたくないのですが…っ←
とりあえず頑張ってみます…w
片想いって苦しいですよね…兄さん可哀想…(´`)←←
次回はもっとわけわかりませんが、頑張ります!←
ありがとうございました!
2009/11/06 20:15:32
KIYOI
ご意見・ご感想
>>きょあ様
メッセージありがとうございます!
状況を理解していただけて嬉しいです!←←
本当に…こんな駄文だと何をやってるのかもわからない方もいるのではないかと不安になってしまいます(´`)w
頑張りますっ。ありがとうございました!
2009/11/06 20:09:26
KIYOI
ご意見・ご感想
>>宮月 奏羽様
メッセージありがとうございます!
いえいえ…駄作ですよ…orz
続きはとりあえず書きましたが…なんかわけわからなくなってきましたw←
励みになります。ありがとうございました!
2009/11/06 20:07:27
ぐんそう
ご意見・ご感想
作品を読ませていただきました♪
想いを伝えたいのに伝えられない兄さん…切ないですね('・ω・`)
この後の展開が楽しみです♪
次回も頑張って下さい☆
2009/11/02 00:11:17