ONE

駆け出した想いの種 離さないでよ
きっと今日を 開花する明日は来ない

だけど今、その手だって掴んでみるから
枯れないで　一つの ONE

冗談を許し合える様な 関係なんてもう要らない
一切合切を捧げたって 僕に適わせやしない

想像を超えて現実は いつも淡泊な物だなぁ
選り取り揃えた スパイス一つ無いのかな？

いつか 君の為の僕でいた
あんな自分とは もう此れ迄さ

今日も一人 虚しさ香る土台で 意味を唱えてる

駆け出した想いの種 離さないでよ
きっと今日を 開花する明日は来ない

だけど今、その手だって掴んでみるから
枯れないで　一つの ONE

冗談を笑い合える様な 寛大な僕なんて要らない
引っ張り出した 使い古した
お世辞じゃ 全然欲しくもない

成長期な君を拝む程 停滞期な僕が許せない
誰だってそうさ 空虚な自分を信じていたい

いつか 君の為の僕でいた
あんな自分には もう懲り懲りさ

今日も一人 虚しさ香る土台で
見下ろす僕を 見下してよ…

痛い程 腫れ上がった 感情の膿を潰せたら
隔てられた瘡蓋を 剥がす術も見つけ合えたの？

年端もいかぬ僕等を 先人は笑うだろう
賢く生きた手前で
僕は『僕』で、君は『君』で
…..それだけ

駆け出した想いの種 枯らさないでよ
きっと今日を時めかす 明日は来ない

だけど今、『この手だ！』って 掴んだその手は
小さくて、脆過ぎて、暖かくて

何も要らないよ　欲しがらないよ
踏ん付けて、萎れたって

芽吹く日を待ち望める君なら
いつかその芽だって 摘むんでいけるから

そんな君が居て、そして僕が居た
それだけは忘れないで？