cold sleep

ある朝 目覚めた僕は
君を 思い出してた
あの日も 今日と同じような
澄んだ 青空だった

君は 相変わらず
淀んだ その目を僕と
合わさず よく回る舌で
嘘を 重ね続けた

突然 鳴り響く
警報にも 君は変わらず
全て 諦めた表情をして
空を見ていた

そうだ 僕はあの時
何を願ったんだっけ
今はただ君に 会いたいなって
思っているけど

そんなところで寝てないでほら
君に見せたいものがあるよ
君のいなくなった世界でも一人で生きてきた
だから 後悔なんてしてないけど
君に伝えたいことがあるよ
君と僕と二人なら 世界も変えられる
そうでしょ ねえ

あれから 目覚めた僕は
変わり果てた 風景と
凍った 君を見つけて
君の目覚めを待ち望んだ
だけど君は起きない
おかしいな 寝起きは僕より
はるかによかったと思ってたけど

ああ 僕はあの時
何を願ったんだっけ
君が愛用していた タバコはポケットの中
今も だから

そんなところにいてないでほら
君に渡したいものがあるよ
君のいなくなった世界でも僕は生きていける
だから 後悔なんてしてないけど
君に伝えたいことがあるよ
君と僕の二人なら もっと上手くやれる
そうでしょ ねえ
そういってよ

君にいつかいわれた
「君は青空の色。だけど僕は暗くて終わりのない闇のよう」
だけど僕は思った 君は深い藍の空
君がいつか目覚めたら 教えてあげたいな