【AccomPliCe】

a
人生の終着点が手の届く場所にあって
たとえば それが君にしか見えなかったとして

a
何かに引き寄せられるように縋った君のこと
たとえば 僕が引き留めるのは少し傲慢かな

b
ジレンマに縛られる度
ありもしない解答を探して
どこか愉悦に浸る君を僕は見てた
逆説に捕われる度
最高難易度に匙投げて
そうやって諦める顔をずっと見てた

s
「辞めたいんだろ?」「逃げたいんだろ?」
迷子の君の手を強引に
引っ張って投げ捨てた 無責任な僕を
「僕も同じだ」「ずっと知ってた」
曖昧な誤魔化しなんかよりも
白黒つけてはくれないか 落ちてくる遮断機の中で


a
人生の終焉の日をある日告げられたとして
たとえば それを君が僕に打ち明けたとして

a
君がどんな心情になるかなんて僕は知らないし
その上 僕が憐れむなんてさ寧ろ不躾だろ

b
葛藤に追い詰められて
見いだせない理想を夢見て
やけに期待に満ちた君が僕は好きだ
強く打ちひしがれるほど
嘘みたいに笑って魅せてた
無理矢理な君が眩しくて苦しかった

s
「消えたいんだろ?」「死にたいんだろ?」
虚ろな君の目を見れないで
鞄ごと押し倒す ちっぽけな君を
「僕も同じだ」「ただ願ってた」
独りで蹴りつけるのが怖くて
共犯になってくれないか 飽和するサイレンとともに

s
「生きたいんだろ?」知ってしまった
迫る終電の灯りの元で
抗った君の目は 酷く歪んでた

s
「ねえ助けてよ」「ねえ答えてよ」
こんな世界に用はないんだろ…
それなら一足先に 見限ってやろう…
「君だけのため」握った狂気
あぁ、罰が下るなら僕独り
共犯にさえなれなかった 孤独な踏切後にして

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

AccomPliCe【依頼品】

辛くて逃げたくて、不安に苛まれて、そんな人生で傷つく君を見るのが嫌いだった。
目的は同じだ。
手を取って、この世界を見限ってしまおう。

それでも君は生を望む。
悲しいくらいまっすぐに。
自分から幕を閉じようとした罪、共犯者になれなかった君と僕は、きっとこの先まみえることはない。

閲覧数:105

投稿日:2021/09/17 00:47:16

文字数:721文字

カテゴリ:歌詞

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