キツネの恩返し~プロローグ2~

投稿日:2011/08/05 20:52:54 | 文字数:801文字 | 閲覧数:33 | カテゴリ:小説 | 全4バージョン

ライセンス:

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

僕は噛む力をどんどん強めるけど、そいつは本当に何もしなかった。
前脚を上げたまま、ただずっと固まっている…死んだわけじゃないけど。


「…」


そいつは良くわからないことすら、何もしゃべろうとしない。
僕は何かおかしいと思い、噛む力を徐々に弱めてみた。
そして、口をそっと離すと、噛んだ所から赤色が広がる。
僕の体から流れているのと同じものだった。


…痛くないのかな?
ちらりとそいつを見ると、口が前よりも上にゆがんでいるように見えた。
でも、良く見ると今まで見てきた恐ろしい歪みではなかった。
どうして?こいつらは僕たちを殺して食べる生き物でしょ?
実際たくさんの仲間が殺されてるのを知ってるし、目の前で見たことだってあるんだ。
なのに…今頃僕はみんなと同じ目に合っていてもおかしくないはずなのに。


スッ
視界の左端で何かがゆっくり動くのが見えた。
それは、目の前にいる奴の右前脚だ。
ゆっくりと僕の体に近づいてくる。
僕は動けない。もう最後の力まで出し切ってしまたのだから。
やっぱり、口を離しちゃだめだったんだ。
もう…僕は本当に終わりだ。


ビリッ!「ギャウゥーっ!!!!」


右前脚は僕の傷口に触れた。
その瞬間、体中に激痛が走り、僕は叫んだ。
すると、そいつは僕の体から足を離す。
僕は目を閉じ、荒げた息を必死で整えようとした時


ビリッ


この音はさっきと違って表現音ではない。。
近く…そいつから、何かが破れるような音がした。
そして、また僕の傷口に何か柔らかいものが触れる。
…痛くない、むしろ痛みが少し和らいだ気がする。
そろりと目を開け見てみると、赤く染まっていたはずの所が白くなっていた。
少しずつ赤色がでてきたんだけど。これはなんなんだろう?
状況がよくわからず、元凶であるだろうそいつの方を見ると…


最初にはあった、そいつの体の一部が無くなっていた。

亜月です。

~アイコンはすめらぎサマに描いていただきました
http://piapro.jp/t/l9It

私は、主に鏡音レン君が歌うのをイメージして歌詞を考えています。
内容は、さわやかの反対な感じが多いです。
そしてなぜか未完(修正中含む)が多いという…

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
▲TOP