天の川を昇っていく
カヌーの軌跡
七夕が来る前
あなたは彦星

笹の葉は 急流に消え
願いは 海に沈む

願い事は ひとつ
早く夢が覚めますように
あなたのいる現実に
戻れますように

願い事は泡沫
叶うはずのない思い
わかっていても
やめられはしない
この遠い星の輝き
届きますように



天の川を渡れない
帆のない舟
来る七夕の日
私は織姫

夢前は まどろみの中
待てども 迎えは来ない

願い事を なくした
今の事象こそが現実
あなたのいない岸辺に
取り残された

願い事が欲しいと
心の底から願った
最後に交わした
言葉の意味さえも
解らずにただ、ひとり
眠りに落ちていく



天の川 渡る
星の無垢な光
あなたはどこにいるの?

ええ、気付いてる
だから



願い事は ひとつ
迷わずに帰れますように
あなたの行くべき場所へ
辿り着けますように

願い事が 叶う
本当は信じてないけど
あなたが安らかに
わたしに見送られ
永久の河の向こうへと
戻れますように

叶いますように



天の川を昇っていく
カヌーの軌跡
七夕祭りの日
織姫と彦星
繋いだ夢の浮橋

願いは
叶いましたか?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

夢前の願い

七夕が来る前に死んでしまった恋人を想う、というイメージです。
ちなみに夢前は「ゆめさき」と読みます。

閲覧数:41

投稿日:2008/11/14 12:40:15

文字数:501文字

カテゴリ:歌詞

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