パワー・オブ・ラブ

投稿日:2020/06/30 22:58:26 | 文字数:3,901文字 | 閲覧数:17 | カテゴリ:小説

ライセンス:

過去の漫画のプロット・ト書き台本を修正。

2015~2016年にKAITOの10周年記念にあくまでファンアートの二次創作として書いたもので、ニコニコ動画、曲の引用の小ネタや当時に流行っていたもの、モジュール服装設定等の要素をたくさん入れていましたが、大きく減らしました。分かった部分は笑っといてください。

場転、衣装、構図、音設定も一部あるのでMMD向けかもと現在は感じた。

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TEXT
 

○序曲 僕はロボット

椅子にすわり、鏡を見せられるKAITO。カメラGがそれを見、質問を繰り返す。

G「これは何でしょう」
K「それは鏡です」
G「やり直します」

今度は、モニターを見せられる。

G「これは何でしょう」
K「それはしょうゆです」
G「あたりです。これは何でしょう」
K「それは猫です」
G「あたりです。これは何でしょう」

白い虎の写真がうつされる。

K「それは猫です」
G「はずれです…これは…。これは…。」

再び、鏡が見せられる。

G「これは何でしょう」

K「それは ボーカロイドです」
K「それは わたしです」

K「ぼくは、ボーカロイド」


○春1 春一番

IT系の仕事をしている、男性(以下、D)が、春に新しい仕事を命じられる。その内容は、新しい仕事のパートナーに挨拶すればわかるとメガネの上司(以下、J)に言われ行くと、そこには青い男がいた。(これ、やりなおし)(スミマセン)(タバコ吸わないでね)

○春2 アイスブレイク

K「はじめまして!あなたの新しいパートナーになります、『KAITO』です。そう呼んでください」
(なんだこいつ)(外国人?)(そういうカラーの会社?)

とびきりの笑顔と、青い見た目と名前だけ名乗ること、違和感のある発音にビビるD。スーツを着ているしつけ糸がついている。作り笑顔のD。

D「はじめまして、どうぞよろしくお願いします。電気グループ専門スマイル技術部のDです。これ、名刺です」
K「英語だとこう書くんですね、もしかして外国人ですか?」
K「あ!すみません、俺、いや僕、名刺持ってなくて…」

(まじでなんなんこいつ)不信感を募らせ、尋ねるD。

D「…どちらから来たんですか?」
K「えっと…札幌です」(日本人?)(知りたいのは出身じゃねえ)
D「そうですか私は群馬なんですが…」
K「わぁ!いいとこですよね♪」
K「僕なまってますよね、すみません」

D(同い年くらいかと思ったけど幼いのか?)

D「いや、その声、花粉症かと。春ですし。」
D「ところで、ご年齢とこれからの仕事内容を聞いていいですか?」

イライラを押さえながらDが切り込むと、

K「10歳です。仕事は、僕と愛を探すことです。」

○春3 ビジネスライク

あぜんとするDに、笑顔で答えるKAITO。

K「すみません、分かりにくかったですか?仕事は、僕の妹を探すことです」

動揺しながらタバコをとりだすD。

D「あー…20歳ね。じゃあ俺がちょっと上か。」
D「悪ぃけど吸いますよ」
D「……妹さん、愛って言うんですか。はぁ。それ、給料出る?」

○春4 エイリアン

場転してスーパー。カゴに商品を入れていくDとKAITO。Dはコート、KAITOはマフラーをつけている。ふたりとも鞄を持っている。

K「きいてなかったんですか?僕はロボットです」
D「きいてない」(ルンバかよ)
D「新人類のおもりだな」 

不満げに返事をするD。

D「それに、なんで俺なんだよ」
K「あなたはパートナーとして選ばれたんですよ!喜んでください!そんな顔されると悲しいです」D「だからなんでなんだよ。うさんくせぇ。ロボットの癖にごまかすな、それも感情論で」

眉間にシワを寄らせ、全くそちらを見ずに魚の厳選をする。

K「…そっちの方が量が多くて美味しいですよ。…思い当たりないですか?」
D「ある。最近、彼女と別れたばかりだ」
D「それがなんで、男性型ロボットなんだ」

○春5 愛される犬のためのぶよぶよとした本当の前奏曲

帰宅途中。

K「僕がもちますよ」
D「断る」

ビニール袋1つをDが片手で持っているが、KAITOが引っぱって半分持とうとする。

D「キモい。じゃあお前持て」
K「わかりました!」

とてもいい笑顔で持つKAITO。
ネックレスをした女の子が連れた大型犬を見かけ、KAITOに目配せし、

D「あれなんて犬?」
K「ボーダーコリーです。色はブルーマールですね、珍しい(レア)です。一番賢い犬種で、人間の4歳位です。」

D「それって賢いのか?で、お前は10歳並だと」
K「わからないですけど、10年間で1000万の犬と100万の猫を見て、10万の音楽を聴きました。計算は10歳より出来ます」
D「俺もよく分からなくなってきた」

○春6 六畳感

帰宅。六畳かは分からないが、風呂洗面つき流し付き二階の借り部屋、なんでもいいけど小さめ一人暮らし和室、畳がある。

K「ただいま!」
D「お前の家じゃない」
K「わあ!家ってこんななんですね!こんな家なんですね!」
D「なんでそんなにはしゃいでるんだよ」
K「家はあまり見たことなくて。知ってるんですけど、すぐ変わりますし」
D「教科書で読んだ所に行った感じだな」
K「きっとそんな感じです。あと、僕を信用してくれてるんだなって」

D「…仕事だからな。お前さぁ、これ追い出しなんかい?」
D「それとも使えない俺をロボットで始末するんか?」
コートを掛け、冷蔵庫に食材を入れながら独り言のようにぶつぶつ話す。コンロでタバコに火をつける。

K「わあ!コンロは料理以外でも使えるんですね!」
K「…まぁ吸わない奴の言うことだな。」

○春7 真似
正座して部屋をきょろきょろ眺めるKAITO。ネクタイはずすD。

D「落ち着け。楽にしろ」
K「どういう意味ですか?」
D「首だけ動かして見るな。正座やめて体伸ばせ」

長座体前屈のポーズになるKAITOに呆れるD。

D「…こう、俺みたいに崩すんだよ」

片足だけたてて足をのばし、煙草を持っているD。折った足に手を乗せている。

K「なんて名前ですか」
D「名前はまだない。あとタバコ持つ手は真似しなくていい」
K「『まだない』っていうんですか」
D「カンガルーか。めんどくせえ」
K「カンガルーって動物ですよね?」
D「自分で調べろ」

○春8 クレーマー・クレーマー

KAITOはいつものV1服に着替える。

D「なんか疲れた」(ピザでもとるか)
K「僕、夕食作りますよ」
D「嫌だね。何入れられるか」
K「毒なんて入れませんよ」
D「違うね。砂糖と塩を間違えるね」

ごろごろしてスマホをいじるDを立ち上がって説得するKAITO。

K「味覚はなくとも判別できます」
D「嗅覚は?」(何その服?)
K「ないです」
D「じゃあ魚焼け。塩ふってきっかり表6分裏3分」
K「ありがとうございます!」
D「焦がすなよ」

○春9 科学の子

冷蔵庫をDが開くと、豆腐とだしの粉がない。買い忘れた?と思っていたらKAITOが一つ皿に盛っている。盛っただけ。

D「なんなんこれ」
K「冷ややっこです」
D「…お前は何か食べんの?」
K「食べられますけどお腹に入れるだけです。水なら飲みます」

そういって一尾の魚を飲み込むKAITO。(あーん)そして腹部から袋を出す。(パカ)

D「鵜か」
K「う?」
D「食後な」

見せてやろうと考えPCで動画を検索し始めると、また何か汁物を作っている。

D「おいやめろ。荷物持ちといい従順じゃねーのな」
K「人のために何かするのが愛なのでは?できました」
D「(まだそんなん言ってんのかよ)きまぐれロボットめ……うめぇ」

ウインナーと玉ねぎ、ジャガイモ、等の汁。

D「何入れた?」
K「ケチャップと、ひみつです」
D「薬?」
K「まさか」

どうやら味噌汁のだしにケチャップを使い、『グルタミン酸だから同じでうまい』らしいが、解説の話がよくわからないし、長くて面倒くさい。さらに謎料理を作る。(メロンライスにガムライス?)

D「気に入った」
K「良かったあ」

○春10 火曜日のララバイ
布団をしいて寝ようとするパジャマのD。

K「旧式(オールドタイプ)のベッドですね」
D「古典的(クラシック)と言え」
K「子守唄 歌いましょうか」
D「いらん。おしゃべりクソ野郎。飽きた。寝る」
K「僕も布団にはいって…あれ、寝てる」

K(人間は疲れると寝るのか。どんな夢見てるんだろう?)

じっとDの寝顔を見つめるKAITO。

K「おやすみなさい」

○春11 夜明けのボーカロイド

スーツでもV1の服でもない別の服、勝手にDの服を着ているKAITO。

K「おはようございます!お待ちかねの『きょうふの味噌汁』です」
D「(麩なんてあったか?)俺、朝コーヒー派」
K「コーヒーってご飯ですか?エネルギー足りませんよ」
D「目ぇ覚ましたいんだよ。じゃあ砂糖、牛乳、コーヒーの順で3等分に入れろ」
K「やってみます」
D(なんでこいつダジャレ言うんだ?)

K「いってらっしゃいませ。僕は待っていますから」
D「お前は出勤しないの?羨ましい。働きたくない!俺なんていてもいなくても同じだ」
K「10歳ですから。あとハンガーほしいです」
D「便利なんだか、なんなんだか」

D「なぁ、青たぬき、きみが来たらなんだか部屋が鮮やかで狭くなっちゃったよ」

K「…?どういう意味ですか?…あぁ、そうだ」
D「ふつつかものですがよろしくお願いします!」

正座から礼をするKAITO。
歯磨き粉を口からこぼすD。

D「お…お前…!今度から、押入れで寝てろ!」
D「顔も洗え!」

D「いってくる!」
K「…わあ!わかりました!行ってらっしゃい!」

KAITOが見送る。

終わり

Vocaloidで活動してたのを覚えてる人がいて戻ってきました。

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