幸せを消さないで
「私だけ息をする」
こんなのはあんまりね
いっそいっそ消えたら？
「私が息をするよりも
あなたが生きてた方がいい」だなんて

今までみてた夢があの悪夢がさ
をりをりに霞んで、言うには
「いい兆候」だってさ
波に呑まれては消える小さな記憶
私の心はもう...

思い出を消さないで
書き換えられるうちに
私がさ離れていく
いっそいっそ消えたら？
「私が息をするよりも
あなたが生きてた方がいい」だなんて

冷たい床の部屋で泣き崩れている
霞みがかる声が空虚なワンルームに響いた
相も変わらず記憶は消えていくから
笑う傀儡になりやり過ごしていた

ああ色の無い世界から
連れ出してくれると
信じていたかったけど
笑えるほどこの身体
私じゃなくなったんだ

いつだって騙して
何も無いなんて嘘
本当は震えてた
いっそいっそ消えたら？

思い出を消さないで
まだ少し憶えているうちに...

息をすることさえ
忘れかけてしまった
あの日とはさよならね
このまま消えたら？
「私が息をするよりも
あなたが生きてた方がいい」だなんて