【重音テト】悲しみ、そして愛【オリジナル】歌詞

投稿日:2019/05/10 15:59:42 | 文字数:616文字 | 閲覧数:11 | カテゴリ:歌詞

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『【重音テト】悲しみ、そして愛【オリジナル】』の歌詞

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TEXT
 

大切なひとを失った
涙は流れなかった
「冷たいひとね」と
誰かが言った

ある日、夕飯をつくっていると
急にあのひとと自分が重なったんだ
気がつけば、僕はフライパンを手にしたまま泣いていた
声も出さずに

僕はいま、当たり前のように
あのひとと同じことをしている
空気のように当たり前に

いま、あのひとは本当に空気になって
僕のなかに溶けていたんだ
知らないうちに

この涙の理由は
悲しみだけじゃない
窓のない暗闇の中に
満ちた奇跡のような
陽の温もりさ

過ぎ去った日々はさらさらと
形を失いながら
「思い出」という壺に
吸い込まれてゆく

あの日、諍い合ったことさえもが
もう手の届かない遠い輝きなんだ
大声で、僕があなたのために生きているわけじゃないと
叫んだことも

いまならば、痛いほど解るよ
孤独に生きることの難しさ
与え合うことの喜びが

いま、あのひとは僕の心の痛みに寄り添って
青あざを撫でているんだ
微笑みながら

この涙の理由は、悲しみだけじゃない
草木もない砂漠に降った
短い雨のような
天の恵みさ

時は風のように
少しずつ少しずつ
なんでも削ってしまう
ほらほら僕も
あのひとのゆうげの味を覚えていない

もう、あのひとはいないから僕が代わりになって
誰かの空気になるんだ
気づかれぬように

この涙はすぐに、枯れてしまうだろう
でもこの先もずっと僕を
包んでくれるから
寒くはないさ

どこに居ても

ボカロ詩人(Poet)という意味でのボカロP。重音テトを使った曲を粛々と作ってます。

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  • 【重音テト】悲しみ、そして愛【オリジナル】

    by 縛りP(エディ・K・C)さん

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