僕は何度も繰り返す

投稿者: usericonエリーさん

投稿日:2020/09/06 03:26:27 | 文字数:1,353文字 | 閲覧数:40 | カテゴリ:小説

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秋野 修二(あきの しゅうじ)は同じ日を繰り返している。
爆発事故で死ぬ恋人松下 美香(まつした みか)を救うため、奮闘するがいつも助けられず、恋人は死んでしまう。彼女の死と同時にタイムスリップし、また、同じ日を繰り返していく。
秋野 修二は未来を変えることができるのか・・・。
 

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TEXT
 

(また駄目だった・・・どうしても美香が死んでしまう)
(今度はどうすれば助けられる?)
そう思い修二は瞳を閉じた。
ー神様ー5度目のチャンスを僕にくださいー
次、目を覚ますとそこは学校の噴水の前にあるベンチの上だった。
「修二?どうしたの?」
「え?」
「急にボーとしちゃって、私の話聞いてなかったの?」
「ごめん、ちょっと日差しが強いから眩暈がしたんだ」
何事もなかったかのように同じ会話が繰り返される。
「じゃあ、横になったほうがいいよ」
「大丈夫だよ。ありがとう」
心配そうに僕の顔を恋人の美香がのぞき込んできた。
僕は美香の手を取り、人気のない教室へ行った。
「どうしたの!?もうすぐ授業だよ?」
「美香聞いてほしい、もうすぐ学校が爆発して・・・死傷者が出る」
美香は笑顔で言った。
「・・・どうして知っているの?私も知っているのよ」
「え?」
(どうして、この時空の美香は事故が起こりうことを知っているんだ?)
あまりの衝撃で頭の中が真っ白になった。
「私が死なないとこの世界の均等が保たれない」
「なっ・・・知っていて何度も死んでいるのか?」
そういうと彼女は切ない表情を浮かべた。
「修二が何度も助けてくれようとしたけど駄目だったでしょ?」
「その記憶も持っているのか」
修二は美香の言う通りもう何度も美香の命を救ってきた。
しかし、爆発事故を免れても、美香はこの日に必ず死ぬ。
一度目は爆発事故、二度目は踏切事故、三度目は交通事故、四度目は殺人事件に巻き込まれてだ。
今回でトリップが五度目だがいつもしなかったことをしてみた。
それは美香に直接事実を話すという事だった。
しかし、美香は死を受け入れてしまっている。
生き抜こうという意思がないように感じられた。
「修二、正しい死に方で死なないとこのタイムスリップからは逃れられないの」
「何故そんなことを知っている?」
「私が死なないと代わりに誰かが私のせいで死ぬの」
修二は黒板を強く叩いた。
腕に鈍い痛みが走る。
でも、痛みのおかげで頭がすっきりしている。
「そうか・・・じゃあ、僕が死ねば美香は助かるんだな?」
美香にそう言い教室の窓を開けた。
そして美香に微笑みかけた。
「美香が誰かのせいで死ぬことない。僕が死ぬよ」
そう告げ修二は窓の外へ身を投げた。
遠くで美香の悲鳴が聞こえた。
でもこれで彼女は助かるはず。
修二はそう思った。
しかし結果は違った。
体の痛みで目覚めた修二は自分は四階から身を投げたのにまだ生きていた。
そして、次の瞬間爆風で飛ばされた。
気が付くとまた、時空の中を漂っていた。
五回目も駄目だった・・・間に合わなかった。
美香の言うように死ぬはずの人間を助けてはいけないのかもしれない。
だが修二はどうしても美香と幸せな未来を夢見てしまう。
自分が犠牲になろうとしているように、美香はもしかして”誰か”の犠牲になっているのではないかという考えに行きついた。それはきっととても親しい人・・・。
その時、初めて気が付いた。
美香が救おうとしているのは修二なのだと。
修二は次こそは美香を助けたいと思い六回目のタイムスリップを試みたが、何も起きなかった。
神が与えたチャンスは五回目までだったことを知り絶望した。

コラボにいらしてくださった方ありがとうございます。
初めてコラボ立ち上げます。
宜しくお願いします。
最終的にはニコニコ動画やYouTubeへのアップを目指しています。

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