泣いてなんかいないよ
泣いてなんかいないよ
これはただの汗で
涙なんかじゃないんだ
「ずっと笑った人生がいいです」と
幼い頃の文集に君は
書いてしまったせいで君は
泣き方を忘れた
それは幸せな事だという人もいた
でもそれははたから見た
ただの意見
僕は知っているんだよ
君がずっとため込んだ
涙の水たまりを
泣いたりしないよ
泣いたりしないよ
微笑む君に
差し込む黒い影
その意味を僕は
まだ知っていなくて
君の叫びに
耳を傾けずに
「涙なんていらないものだ」と
大人の君は優しく微笑む
でもやっぱりその笑顔は
影がちらついていて
君を嫌う人もいたけれど
でもそれは当たり前の
出来事
君は知らないだろう
僕が握り締めた手の中の
輝く指輪を
笑ってる君も
悲しんでる君も
全部ひっくるめて
それが君だから
泣いてもいいよ
泣いてもいいよ
我慢するなんて
ただ苦しいだけ
「泣いてもいいの?」
泣いてもいいよ
その涙はきっと
悲しみなんかじゃない
泣いてもいいよ
でも笑っていて
僕のわがままだけど
ずっと君のそばに
僕はいるから
どうか君の全てを
僕に委ねて
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