誰もが口を揃え 君を美しいと言うけれど
ねぇ桜 僕は思う 君が目覚めなければいいのに……


柔らかな日差し笑う人達 通り過ぎ横目見て憂鬱の僕
訪れた季節 僕が望まない 別れの日 
君の歌がもう聞こえない(君の顔がもう見えないの)

隣にいたいんだ(隣にいたいけど) 
ずっとずっとずっと(今日でお別れだよ) 
春も夏も秋も一緒に(眠るの)
最後に微笑んだ(泣いていた) 
君はあの花より(君のあの涙は) 
綺麗で(凍らぬ)悲しい雪月華

ねぇ桜 君は誰のために 今ここで君は咲いているの?
土の下眠るあの子を顧みることなく唯美しく
(泣いているあの子のためにどうかあなたは唯ただ美しく)


眠れや眠れ 巡れる君を待ってるから(私を忘れて幸せに)
春夏秋の向こう 白の世界で君に出会う
また出会えるから 春と夏と秋を越えたら


暗く沈んだ黒の世界を 染まらないその色で彩る君 
(何も見えない白の世界を 打ち壊し手招いた優しい君)
凍てついた君のその歌声は 優しくもどこか悲しい子守歌
(凍てついた僕のこの歌声を 優しいとそう言う貴方が温かい)

命を喰らう白 冷たいその花を 愛でる者が誰もいないなら
(命を喰らう白 僕は冬の悪魔 触れたものすべてを凍らせる)
どうか僕のために 優しいその歌を この冬が終わるその日まで
(そんな僕のために 優しい君が居る この冬が終わるその日まで)

君と二人で歩いた白の世界 君を何かに例えるなら
手を伸ばしても触れない 遠く冷たく光る夜空の月
(手を伸ばしても届かない願い 君は夜空に掛かる月)


眠れや眠れ 貴方の涙も悲しみも
眠れや眠れ 私は全てを奪う冬(モノ)


最期に笑う 君が僕の指に触れて 長い冬は終わり桜は色付く
(最期に笑い 僕が君の指に触れて 僕の恋は終わり桜は色付く)
忌み嫌われた悪魔と呼ばれても その手僕と同じ君は生きていたよ
(忌み嫌われた 僕は人ではないのに 君と同じ心があるなんて)
(目覚めたら僕は忘れる それは僕ではない誰かで
君を思い出せないなら 忘れてくれれば楽なのに)


ねぇ桜 僕は知ってる 世界には君よりも美しく(世界には君より温かく)
だけど誰にも愛されない 悲しい花が咲いていたこと
(だけど隣にいられない 優しい人がいてくれたこと)


ねぇ桜 僕は想う 愛され上手で我が儘な君
僕以外手に入れたなら どうか僕のことだけ諦めて
(僕は君になれないから どうか彼のことだけ諦めて)


(出会えるよいつかきっと 春と夏と秋を越えたのなら
僕が君を忘れても 見つけてくれると信じてるから)


季節は過ぎ 桜が踊って 咽が渇いて枯葉が散る頃
微かに聞こえるあの歌が 僕の悲しみ凍らせる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

冬の悪魔~桜の花と雪月花~

閲覧数:59

投稿日:2010/03/18 21:30:00

文字数:1,145文字

カテゴリ:歌詞

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