昨日まで 好きだった歌手のCD
キミは買わずに 歌詞を眺めてた
「売れたのは この人が有名だから」
昔同じような 歌詞を書いたキミは言う

くだらない日常も 捨てたもんじゃないよと
共感を求めた いつしかの作詞者は
ありふれた幸せも 繰り返す退屈も
目の前にあるのに なぜだか 見えないふり


僕らまだ 大絶賛の甘い日々
だからあのさ お願いだから
別れの曲 泣きながら読まないで
せめて見えないとこで 音も一緒に聴いて

くだらない日常が なにより素晴らしいと
早々に気付いた 現在の恋人は
手入れを欠かさない 柔らかな左手を
たまに頬に当てて ため息 見てないふり


熱すぎる青春も 繊細な学生も
何十と描いた いつしかの作詞者は
他人より少しだけ 人生をやりすぎて
幸せもどうやら わかった ふりをしてる

柔らかい左手が 一番のお気に入り
伝えるのはあとにしよう 
あの曲が ランキングから消えるまで 黙っておこう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

創詩送愛

閲覧数:81

投稿日:2016/08/31 14:36:10

文字数:413文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました