連日の騒ぎで気が狂いそうだ
みるみる膨らむ光の玉は
どちらからお越しになられたのでしょう
さぞ目も眩むほどまばゆいのでしょう

二十歳生きて視界は澄んだ
まあめでたいね万々歳　でも蓋を開けてみたら
種も仕掛けもなかったのです
ただ考える鬼が暴れ回っていた

「弱いから僕は強くなれる」と
疑わない目を見開いていた
何それそれどこで拾ってきたの？
僕にも分けてもらいたいね

僕が誰かを恨んだそのその隙に
あなたはどこかで転げ回っていたんでしょう
積み上げてきた時間は同じだと思っていたら
とんでもないな　ほらまた一人消える
さよなら妄想魔人　あなたの恋は終わり
もう二度と現れないで


生まれてこれまで果たして幾度
誰かを笑顔にさせられたのか
どちらかと言えば僕が誰かから
貰うものの方が多かったよな

その節はどうもお世話になりました
またお会いできて光栄です
でも僕の方はと言えば
種や仕掛けを期待してたのです
まだ考える鬼は黙りこくっていた

神頼みだけが上手になって
遂には一人きり　ただ泣いていた
目をちかちかさせて　ほらどこへ行く
僕にも分からない　どうしましょ

あなたの真似事ばっかりちょこちょこするが
大事なことは覚束なくなってんだよ
自分さえよけりゃそれでいいだなんて思っていた
それすら今に　ほら仇となって返ってくんだ

願い通りにならないのはあなたのせいだと思っていた
押し付けることは別に好きではないんだけどさ
当たり前に感じてたことさえ壊れていくのを
気付けずにいた後悔を　ただこうして背負っていくんだよ

僕が誰かを恨んだそのその隙に
あなたはどこかで転げ回っていたんでしょう
積み上げてきた時間は同じだと思っていたら
とんでもないな　ほらまた一人消える
さよなら妄想魔人　あなたの恋は終わり
もう二度と悲しまないで　そう今は
どちらがどれだけしがみついていられるか

勝負をしませんか