雨模様の曇天
紫陽花と雨宿り
毒の青に雫が
心を侵されそう
移り気な夢見せる
唐傘を差した貴方
息切らせ下駄鳴らし
雨に映える黒髪
そんな雫を想わせる
邪心と封じ込めた
淡い夢に深みを
与え囚われそう
雨模様の暗雲
紫陽花と雨宿り
毒の青に雫が
虚無感に痛みを着けて
移り気な夢見せる
月光でも射しそうな
昼の宵に君の艷
恋心が馳せそう
薄幸で良いのに深み
嵌まり濃くされてく
苦しさは毒の味
鮮やかな深緑に
誘われて喪う
閉ざし黙した言の
願い秘めて濡れた葉
一滴が落ちてく
雨模様の黄雲
紫陽花と雨宿り
毒の青に雫が
照らし晴らされそう
移り気な夢想終わり
果てに虹が架かりて
唐傘不要な天
恐らく君は来ない
軒下を出て歩む
肩の雫に写る
毒の青い紫陽花
心想い手を振る
せめて紅く染まらず
綺麗なまま秘めてく
一時の迷い濃淡
預け黙した声に
選ばれない言の葉
紫陽花遠く艷る
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