僕がずっと前から、思っている事を話そうか。



友達に戻れたら、それ以上僕はもう望まないさ。

君が、それでいいなら…



これは、嘘つきの僕が吐いた――――





【はんたいことばの愛のうた 1】






今日の天気は、突き抜けるような晴天。
なのに、僕の中は土砂降りの雨。


グミヤと、別れた、から。



―――きっかけはグミヤのあの一言。


“もう会わないようにしよう”


一方的で、勝手な言葉。
僕の動きがびっくりして止まっている間に、グミヤは振り返りもせず去っていった。


もう会わない、なんて、付き合う前より酷い。



そんなに、僕の事が嫌いになった?


君の言葉と、君の顔と、君の去っていく背中。
その三つが僕の頭の中でメリーゴーランドの様にグルグルと回り続ける。

たったその三つの情報だけで、僕の脳内はいっぱいいっぱいだ。




ねぇ、君から貰った両手から零れでそうなほどの愛を何処に捨てればいい?


―――限りのある愛なんて、僕は要らないのに。




******



君のお陰で暇な毎日。
登校も、休み時間も、いっつも君と一緒だったから、君が隣に居ないと違和感がある。



「でも、僕はそんな毎日を満喫しているよ?」



なんて。嘘つきの僕はまた嘘をつく。

まだメリーゴーランドの中に、取り残されている癖にさ。




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

はんたいことばの愛のうた 1

「天ノ弱」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14583646
の自己解釈です。
カラオケで配信開始し始めたと聞いたので、記念に!

ミヤグミで短めですが、続きます。
最後は甘くなれるよう頑張っtぐはっ((何;;
……頑張っていこうと思います。

閲覧数:771

投稿日:2011/10/23 12:33:00

文字数:594文字

カテゴリ:小説

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