D5E5

あぜ道漂うペトリコール
水滴で曇る空の牛乳瓶
身体中がさび付くから
今日はやっぱ家から出ないことにしよう
ヤニで黄ばんだ壁とカーテン
地デジの映らないブラウン管
愛想が尽きて出ていく君の
足音 鉄階段の遠ざかる反響音
嗤うしかないくらい 実に非道いジョークさ
予想通りの雨が君を引き留めたら
濡れた手足を乾かして
錆びてしまわぬよう 冷めてしまわぬよう
君の分のコーヒーも 淹れてあるんだ
ほら、土砂降りになる前に
寂てしまう前に 褪めてしまう前に
誰か来たんじゃないかって、
期待して何度も外に出てみたりしたんだ

公園醸し出すジオスミン
雨水が溜まった牛乳瓶
あの後すぐに晴れた空は
哂って 君の着ていた服も思い出せない
何かを咥えて飛び去る烏
音を立てて廻る入道雲
あの後すぐに追っていれば 
どうかな 意味のないもしもの問答
嘆くしかないくらい 馬鹿で阿呆なリアルさ
予想外れの天も 君を引き留めてよ
濡れた瞼を手で拭って
サビてしまわぬよう 覚めてしまわぬよう
後になって思い浮かんだ 当意即妙な
君の問いへの返しは
ほら、手遅れになる前に
銹びてしまう前に 醒めてしまう前に
痕になって思い悩んで
鏥び吐いてそれでも君を呼んでみたりするんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

D5E5 歌詞

歌/初音ミク
詞、曲、動画/ぼく
BPM 140

閲覧数:157

投稿日:2018/08/17 02:22:56

文字数:533文字

カテゴリ:歌詞

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