踊りくるえ 墓前で
息を切らして 一心不乱
此岸をやめた夜の墓場でひとり
この日のための喪服を着崩して

わたし つまらないから ダンスなんて知らない
滅茶苦茶ステップで 醜い足取りでしょ

足元埋めつくす遺骨の山
祖母祖父曾祖母曾祖父母父姉妹兄弟 一族郎党

ユーモアなんて微塵もない
秩序崩壊のタップダンスもどき

わたしの素足が地面を踏みつける度
骨 骨 骨 も ガッガッ ゴッゴッ
ぶつかり合って笑ってる

ノってきちゃって 前後不覚
寒気のする真夜中 汗を流して
わたし 踊ってる

ノってきちゃって 錯乱状態
真っ暗な三途の川岸 笑って
わたし 踊ってる

月明かりのスポットライトも照らしてる
喪服なんて辛気くさいなら
お似合いタイトなワンピースに着替えてさ
前世からの御下がりだけど

たったひとり 孤独で最高
うつし世の果てのダンスフロア

BGM
-蝉の大合唱 「ミーン ミーン ミーン」
-骸骨の笑い声 「ガッガッ ゴッゴッ」
-切れ切れな呼吸音 「ハッ ハッ ハッ」

さあ さあ さあ
もっと もっと もっと
あの日止めかけた息の根つきるまで
踊って おどって オドッテ?

一族郎党でもって 踊りくるえよ
末裔がわたしで いかがでしょうか



この卑しい地上で
悪霊でもいいから そばにいて
天使になった愛するあの人が
善なる存在であるとは
誰も言ってくれない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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悪霊でもいいから そばにいて

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投稿日:2024/11/29 21:00:19

文字数:595文字

カテゴリ:歌詞

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