明日が来ないなんて 想像できなかった
今日が終わらないって 思ったこともなかった

あの時の出来事が 君と私を分けた
呼び続けてた声は もう君にも届かない

目の前で積み重なっていた 当たり前の出来事が
本当に幸せなんだって 気づいてももう遅いよね

進み続ける針の その中で
立ち止まったままの 君の姿
それでも君の胸に 少しでも早く
笑顔が戻りますように


終わりが来るのって ほんとに一瞬だね
のばした指の先は 君には届かなかった

痛みや苦しみよりただ君に なにも伝えられないまま
君を残して私ひとりで 逝くことだけ悲しかった

瓦礫と化した街は 少しずつ
形を変えながら 歩き出した
だから君の笑顔が あの頃のように
早く戻るよう祈るの


冷たくなっていく私の手 握ってくれた君の
手の温もりだけはいつまでも 忘れずに旅立つから

君と暮らした部屋の その隅に
忘れられずに残る 写真立て
だけど君の心が あの頃のように
早く癒えるよう祈るの

君のこの世界(まち)にもう 私はいないけど
君の心に 少しでも早く 笑顔が戻りますように


***************ひらがな歌詞**************

[A]
あしたがこないなんて
そうぞうできなかった
きょうがおわらないって
おもったこともなかった

[A]
あのときのできごとが
きみとわたしをわけた
よびつづけてたこえは
もうきみにもとどかない

[B]
めのまえでつみかさなっていた
あたりまえのできごとが
ほんとうにしあわせなんだって
きづいてももうおそいよね

[S]
すすみつづけるはりの そのなかで
たちどまったままの きみのすがた
それでもきみのむねに すこしでもはやく
えがおがもどりますように

[A]
おわりがくるのって
ほんとにいっしゅんだね
のばしたゆびのさきは
きみにはとどかなかった

[B]
いたみやくるしみよりただきみに
なにもつたえられないまま
きみをのこしてわたしひとりで
いくことだけかなしかった

[S]
がれきとかしたまちは すこしずつ
かたちをかえながら あるきだした
だからきみのえがおが あのころのように
はやくもどるよういのるの

[C]
つめたくなっていくわたしのて
にぎってくれたきみの
てのぬくもりだけはいつまでも
わすれずにたびだつから

[S]
きみとくらしたへやの そのすみに
わすれらずにのこる しゃしんたて
だけどきみのこころが あのころのように
はやくいえるよういのるの

[D]
きみのこのまちにもう わたしはいないけど
きみのこころに すこしでもはやく
えがおがもどりますように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

笑顔が戻りますように

阪神淡路大震災の実話を元に想像を膨らませたものです。
前の「5:46-動かない針-」と対になってます。

閲覧数:118

投稿日:2010/04/24 19:41:43

文字数:1,116文字

カテゴリ:歌詞

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