「あっ、そうだった!」


ベッドから唐突に立ち上がったリンは、さっきまで持っていた買い物袋の方へと足を運ばせた。








【レン】少年Lの悪事#番外編【リン】~Happy Valentine's Day~







「レーンっ、目を瞑って~?」

「なんで?」


袋の中をガサゴソとかき回しながら言うリン。何か袋の中で探しているらしい。何が入ってるんだ?


「良いから早くっ!!」


その言葉には有無を言わせぬ力があり、俺は言うままにした。


「ん・・・」

「ちゃんと瞑ってよ~?」

「うーん。瞑ってるよ」

「よしっ!じゃあ、リンが良いって言うまでは開けちゃダメだよ?」

「はーい」

「ぅふふっ」


何やら楽しそうな声が聞こえる。若干「サ○エさん」に似てる様な・・・いやいやいや;リンはもっと可愛いし!
そんな事を考えていると、ベッドが軋んだ。きっとリンが隣に座ったんだろう。


「何?」

「まだだよ~?まだダメだよっ?」

「うん」

「まだだよぉ~・・・」


その刹那、唇には柔らかな感触があった。


「・・・っ!!!???」


驚いて目を開いてしまう。目の前にはピンボケしたリンが居て、口は塞がれていて・・・口の中にはなんだか甘い物が入り込んでいて・・・!!??


「んんふ・・・っちょっリっ・・・」

「ん・・・ちゅっ」


口が解放された時にはピンボケも直り、リンの紅い表情がよく見えた。口の中は相変わらず甘い物で満たされていて・・・


「ん?チョコ?・・・リン、バレンタインにはフライングしちゃ駄目だよ?」

「うん、知ってる。でもこの一週間『期間』だし。どうせ当日に渡しても同じなら、フライングでも何でも良いかと思って」

「『同じ』って?」

「レンのしたいあーんな事やこーんな事、どうせ出来ないのは一週間後まで同じでしょ?だからいつでも同じかな~みたいな。去年はまだ『始まって』いなかったからレンの好きなように出来たけど、今年からはそうもいかないから」

「んー・・・そう?別に俺は何も出来なくてもチョコ貰えるだけで嬉しいんだけど」

「それよりレン!どう?この服、似合う?」


そうやってスカートをひらひらとさせるリンが着ているのは・・・メイド服だ。


「うーん・・・似合ってる。けどもうちょっと丈が長いやつは無かったの?それに胸も肌蹴すぎ!無い『モノ』をわざわざ強調するんじゃありません!!」

「ひどい!ミク姉に相談したら出してきたのがこれだったんだもん!!」

「俺の為なのは嬉しいけど、これだけ露出してたら逆に挑発にしか思えないんですが!?」

「んぎーっ!!少しくらいはプレイして雰囲気だけでもって思ったんだよー!?」

「ありがとうございます!超嬉しい!リン最ッ高!!もうちゅーしちゃう!!」


どさくさに紛れてリンの頬にキスをする。おっし!やっべ、柔らけ!一番おいしいとこゲッチュ!!あざっすリン様!!


「きゃあああぁぁぁああ!!どさくさに紛れて最低ー!!><///」

「はいはい。ありがとう。さっすがお姉ちゃん!大好きだよ!!」

「今言われても嬉しくないよぉ!!てか、話びみょーにスルーしたよね!ねぇ!?」

「あ、ねえリン。次これ食べたい」


リンの話など無視して俺は第二弾を申し込んだ。するとリンは顔を紅潮させた。


「うぎっ///もう!しょーがないわね!やってあげるっ」

「いえーぃ、リンさん最高ー///あ、ちょっと待って」


そう言って俺は、スタンバイしているリンの目を見つめ、自分の両膝を両手でポンポンして座るよう促した。リンはますます頬を赤らめ、素直に俺の膝にまたがった。


「色っぽいよ、リン」

「ぅい・・・嬉しくないっ!!」


そう言ってリンは投げやりに唇を重ねてきた。柔らかい、暖かなリンの口。そこから転がり落ちる甘い甘い夢は、俺をワンダーランドへ連れて行く。ただ、リンがアリス服でないのが残念。


「ん・・・・・・」

「・・・ん・・・んふぅ・・・っ」


リンの口内へ舌を忍ばせる。そして甘味を共感する。早くもリンは息を切らしている。


「んぅ・・・ふっ、レ・・・っんん」

「っ・・・んんぅ・・・」

「はっ・・・ぅんん・・・・っ・・・・んんっ」

「ぅ・・・ちゅっ」

「・・・レン?」

「ん?」

「美味しい?」

「うん」



そう言うとリンはここ最近で一番の笑顔を見せた。



「リン・・・?」



「なぁに?」




「俺の事、好き?」




「・・・大好き!!」





その瞬間、「俺も大好き!!」と言いながらリンに抱き着いたことは、言うまでも無い。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【レン】少年Lの悪事#番外編【リン】~Happy Valentine's Day~

はい。少悪の番外編でございます。駄文失礼m(_)m

バレンタインにはとてもじゃないけど顔を出せそうにないので!!><///


ではでは、テスト頑張ってきます!!

PS。ジュブナイルを初めて聞きました。楽しい曲だね♪

閲覧数:293

投稿日:2011/02/12 15:15:42

文字数:1,965文字

カテゴリ:小説

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  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    はじめまして!!
    ずいぶんと前からこそこそと小説読ませていただいてました!!

    やばい…!2828がとまらん!(((
    リンすごい誘ってますねwwレン羨ましい((((女だろ

    ユーザーフォローとブクマもらいます!

    2011/04/19 17:03:07

    • 波漣

      波漣

      はじめましてシベリアさん!!この度は私の駄文小説を読んでいただき、本当にありがとうございます!!
      前から!?マジですか!!??それはそれはありがとうございます!!><///あの・・・出来ればですけど・・・イラストのほうもお願いします><

      2828・・・だ、と・・・?とまりませんか!!そうですか!!そういうの目指してたんで嬉しいです!!
      リンちゃん誘っちゃってますよ?♪イケない子(死
      レン君にはこれくらいが良いでしょう!!(`・▽・´)彼自身もそれであることを願っていると思うのでw

      フォローだっとおおおおおおおおおおおおおおおおお!?ブクマ!??え何?小説にブクマなんてあるの!??←w
      てかなんですか?え、新手の嫌がらせ!?持ち上げて落とす系!?←失礼極まりない;

      ありがとうございます!!プロフを読ませていただいたところ、同じ年だそうなので、こちらもフォローさせていただきます!!仲良くいきましょ?♪そしてタメ全然おkですので!!


      ではでは!!フォロー、ブクマ並びにコメありがとうございました!!

      2011/04/19 19:41:04

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