……空が狭い。

いや、狭まっているのは俺の視界だ。

……空が暗い。

いや、光を失っているのは俺の視界だ。



手のひらにねっとりとした感触がある。

血だ。
自分の身体から鉄臭いアカイロが流れ出ていくのを、俺は不思議な程冷静に認識していた。

(そうか……)

思考の速度が次第に衰えてゆく。気だるい眠気に逆らう事もできず、俺の意識はゆっくりとこの世界から遠ざかっていった。

(俺は、死ぬのか)

暗転。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

小説【とある科学者の陰謀】オープニング~一人の男の物語の終わり~

オープニングです。

何がコメディ?って感じですが、本編は軽い内容なので大丈夫です。

閲覧数:462

投稿日:2011/05/08 17:48:43

文字数:207文字

カテゴリ:小説

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