そっと火をつけて 深く息を吐く
夜空に登ってく 灰色の標は
ふわり煌めいた 街の灯火のよう
夜の泡沫
まるで私みたい あまりにも朧げ
触れてまた感じる 弱い私を
あぁ、わかんないよ
何をやったって満たされなくて
ふり返ると ひとりぼっちなの
ねぇ、気づいてよ
私はここで呼んでるのに
どうして追い抜いてゆくの
声をあげて耳をふさいで
何も見ずに一人でさ
もう、いいからさ
独りで行くよ
乾いた笑いも
僅かな諦めと憂いを帯びて
ああ、わかっちゃった
こんなものだと
なんだって出来たわ それだけ頑張ったの
でも振り返ってみると 何にもならなかったの
ねぇ、わかってるの
何が出来るかなんてさぁ
生きるには意味なんてないの
そう、知ってるよ
人は人と連れ添ってさえば
それだけで幸せなんだ
理解しても不器用な私は
なにも出来ずにさ
あぁ、今日もさ
頭抱えてさ
淡くて弱くて不安に溺れそうな僕を
今すぐに連れ去ってくれよ
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