A)
動き出した ボクの音は
繁吹き雨に 掻き消され
紡ぎ出した ボクの言葉
小夜時雨に 溶け込んだ
B)
ひとりきり 膝かかえ
涙を浮かべて俯いてた
そばに居た あのコが居ない
抱きしめる腕は此処には無い
S)
カタカタ 鳴らす夜風が運ぶ
雨はまだ止まずに
針の進む音しか出せないボク
君の鼓動に重なる


A)
震え出した 君の肩が
漫ろ雨に 濡れてる様
作り出した ボクの音は
小夜時雨に 落ち込んだ
B)
強がりでもいいから
空知らぬ雨は いつか止むよ
ほんの少し 微笑んでいて
ボクの音 君へ届けるから
S)
カタカタ 鳴らす夜風が運ぶ
雨はまだ止まずに
打ち鳴らした 日付変わる音さえ
君に 届く事は無い

S')
光が射し込む その前には
雨もきっと止むよ
世界中の哀しみ 乗せれるなら
君の音をいちばんに
カタカタ 鳴らす夜風が運ぶ
雨は涙雨
針の進む音しか出せないボク
君の心 抱くから

用語)
しぶき‐あめ【繁吹き雨】 激しく吹きつけて降る雨。
さよ‐しぐれ【小夜時雨】 夜降る時雨。《季 冬》
そぞろ‐あめ【漫ろ雨】 小降りだが、いつまでもやまずに降る雨。
空知らぬ雨《空から降ったわけではない雨という意から》涙のこと。
なみだ‐あめ【涙雨】 1悲しみの涙が化して降ると思われる雨。2ほんの少し降る雨。

ひらがな---------

A)
うごきだした ぼくのおとわ
しぶきあめに かきけされ
つむぎだした ぼくのことば
さよしぐれに とけこんだ
B)
ひとりきり ひざかかえ
なみだをうかべてうつむいてた
そばにいた あのこがいない
だきしめるうでわここにわない
S)
かたかた ならすよかぜがはこぶ
あめわまだやまずに
はりのすすむ おとしかだせないぼく
きみのこどおにかさなる


A)
ふるえだした きみのかたが
そぞろあめに ぬれてるよう
つくりだした ぼくのおとわ
さよしぐれに おちこんだ
B)
つよがり でも いいから
そらしらぬあめわいつかやむよ
[ほん]のすこし ほほえんでみて
ぼくのおと きみえ とどけるから
S)
かたかた ならすよかぜがはこぶ
あめわまだやまずに
うちならした ひづけかわるおとさえ
きみに とどくことわない
S')
ひかりが さしこむそのまえにわ
あめもきいとやむよ
せかいじゅうの かなしみのせれるなら
きみのおとをいちばんに
かたかた ならすよかぜがはこぶ
あめわなみだあめ
はりのすすむ おとしかだせないぼく
きみのこころいだくから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

涙雨に時を刻む【曲:ぽて子さん】

<世界観>
一度は動きを止めていた古時計。
再び動き出した彼が見たのは、飼い猫がいなくなってしまって泣いていたその家の少女。
泣かないでって針を鳴らすけれど、夜の雨音に掻き消されて彼女には届かない。届かない…。


6月現在 曲完成。イラスト・動画依頼済み。

2017.2.11 動画完成
   2.12 動画投稿

閲覧数:568

投稿日:2016/03/20 21:53:40

文字数:1,092文字

カテゴリ:歌詞

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