G clef Link 雇われ近衛兵3

投稿日:2020/02/01 09:47:19 | 文字数:1,374文字 | 閲覧数:103 | カテゴリ:小説

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次話
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もはや説明不要なんですけど
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YouTubeで発見した新たな才能
Lemonをカバーした海外勢です
https://youtu.be/61uqoExFpnI

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TEXT
 

 石造りの廊下を歩けば、美味しそうな匂いがしていた。とくにメンバー4人の腹の虫を刺激していたのは、焼けたチーズの芳ばしい香りである。
 まるで咲いた花に誘われ群がる蜜蜂のように、香りに吊られ回廊を進めば、チーズの馨(かぐわ)しさがさらに増していた。


[兵舎の食堂]


 美味しそうな匂い釣られると、メンバーは揃って食堂に到着する。フォレスタ・キングダムに所属する兵たちは毎日、12時になると『プランゾの時間だ』と云うようにお昼ご飯を食べるのだ。

 食堂はセルフサービスのバイキング方式。

 寸法、約53cm×37cmの白いトレーを手に取り、先輩騎士や先輩近衛兵のなかへ混じり、列を並んで料理を取っていく。

 お昼ご飯、メインメニューは兵舎の料理人、セルジオ・トラサッドが焼いた【マルゲリータ】というピッツァ。
 緑のタヌキ……ではなく緑のバジル、白いモッツァレラチーズ、赤いトマトソースを円盤状にした生地へ乗せて焼いた食べモノ。
 3種の食材を乗せただけのシンプルなピッツァではあるが、緑→白→赤と準々になる色の組み合わせは、現実セカイの三色旗(トリコローレ)を意味しているらしい。

「ちょーっ美味しそうね♪」

 リンは、マルゲリータの皿をトレーに乗せながら感想を述べた。ディ・モールトッ! メローネッ! そんな言葉が自然と浮かんでいく……。

 メインメニューの次に待つは、付け合わせのサラダである。焼いた赤パプリカと黄色いパプリカを用いて、一口サイズに切ったモッツァレラチーズとみじん切りにしたパセリをまぶした【ペペロナータサラダ】という食べモノ。

 ミクはペペロナータサラダを見て、こう感想を述べた。

「パプリカ……なんか私、野菜のパプリカからメロディーを感じる……。まるで、電子音で眠るようなお姫様のメロディーを……」

 ペペロナータサラダに和えられた【パプリカ】とゆう食材アイテムへ、おとぎ話のような旋律を感じていた。けっして忘れてはいけない、先人の残した遺産のひとつね……と料理のなかへ刻まれたパプリカを見て表現している。

「あっ! このパスタ、レモンの香りがするよ」

 そう言いながら、レンが手に取ったのは【レモンクリームパスタ】という食べモノである。これもまた、現実セカイの三色旗の国では伝統的な郷土料理。
 しかしながら、このパーティーメンバーにとって【レモン】なる食材アイテムは、ステータス異常から回復してくれる便利な道具である。

 レモンに記される説明文には

あの日に受けた悲しみと苦しみを
苦いレモンの香りが解放してくれる
レモンは不自然=アンナチュラルになってしまった君のステータスを回復できる。
この匂いを嗅いでいると『さとみん』というヒトの名前が浮かぶのは、自然なことなのかもしれない……。

 ミクは手に取った【レモンクリームパスタ】を見て、また忘れてはいけないようなメロディーを感じていた。

「やーい やーい 遊びに行こうか……。一つ二つ三つで また明日……」

 おどろおどろしさのある旋律ではあるが、これもまた先人が残した未来への遺産だ。偶然にも食堂で発見した、レモンとパプリカを用いた料理にハレルヤ 心遊ばせ あなたにとどけ……と、歌声がメンバーたちへ聞こえるような気がした。

スマホ越しに笑ってください
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