白い風、君と桜

葉-柊P-

白い風、君と桜

いつもと違う匂いのする、
白い部屋に一人きり。
ただ空しく時間だけすぎていくんだよ。

時は流れ、葉も落ちて、
日の落ちる時も早く、
指折り数え、今かと君を待った。

灰色に日焼けた写真
懐かしい思い出
感傷に浸る毎日
一人は、ほら、寂しい、んだよ・・・・・・

二人で歩いた夜も
ともに眺めた花火の色も
手を握ってくれたらすぐ
思い出せる気がするから

突然襲った悪魔のささやき
今までとは違う痛みに包まれていく

隣で手を握る君が、また泣いてる。
やめてよ、そんな顔――

明日また遊びに行こう
映画でも見よう
それよりも話をしよう
日がな一日喋りましょう
君の声を忘れないように
一緒にいようね

風に揺れる君の髪
優しく頬をなで続けてる
目を閉じたまま動かない
嘘だと願うしかできない

君が望んでた春は
風とともに君を連れ去った
ただひとりで過ごすには
広すぎる部屋を残して・・・・・・

※カラオケは未マスタリングです。