眠たげな小路、赤い窓、街灯の明り、盲目の娼婦
廃屋で猫がニャーと鳴く、乱痴気騒ぎとはびこる悪習

虫喰いの聖書、ガラス玉、ムクドリの子ども、淀む六ペンス
全てを売って手に入れた 拳銃忍ばしこの街を歩く

あなたはいつも我が儘ね、熱病患者のように震えて
ハズレを引いてまたリセット、出口抜け道はどこにもない

ぐるぐるぐるぐる おんなじところを もういっかい、もういっかい
ぐるぐるぐるぐる 車輪のようにさ もういっかい、もういっかい

折れた看板と露天商、高架下で売る偽のバスキア絵
嘯(うそぶ)く詐欺師とおとぎ話 敬虔信者の下卑た高笑い

くるくると廻る風見鶏、菩提樹で揺れる色あせたロープ
錆びついた飴を頬張って、あの時歩いたこの道を歩く

ぐるぐるぐるぐる 螺旋階段を もう一階 もう一階
ぐるぐるぐるぐる 眩暈する眼下 もう一階 もう一階

罷(まか)り出(い)でたる人生迷路さ、扨(さて)も出口を何処ぞと問えば
娑婆で作った我が身の因果が、やがて迎えに来る、繰る、クルリと
眼玉まわし乗る輪廻六道、巡り巡ってはじめの道だよ
斯様(かよう)、不可避な世迷い戯(たわ)けが、曰く因縁イロハのイの字さ


ぐるぐるぐるぐる 独りかくれんぼ もういいかい?もういいかい?
ぐるぐるぐるぐる 走り疲れては もういいかい?もういいかい?

もう逝いよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

廻るデカダンス通り

廻るデカダンス通りの歌詞です。

閲覧数:2,122

投稿日:2013/04/19 21:14:58

文字数:574文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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