部屋に入った途端、黒縁眼鏡をかけてカメラを持った、カメラマンらしき男がフラッシュを光らせた。
「あ!皆さんお待ちしてまし・・・」
「いきなりびっくりすんじゃない!ったくもー!!」
カメラマンが言う前にリンちゃんが怒って言った。
「あはは・・・ごめんね。君は・・・双子の鏡音リンちゃん、だっけ?ハーフの」
「あの・・・私の相手のレオンさん、でしたっけ・・・?歳が離れすぎなような気が・・・・」
「俺らの叔父だぜ!20、いや30とっくに過ぎてるけどな!!」
「なぁに、ミク?そんなおじさんイヤだって?」
「そそそそんなこと言って・・・」
レン君とリンちゃんは笑いながら言う。
ミクちゃんは顔を手で覆って泣いていた。
「皆さん元気ですね」
キヨテルさんは笑った。
「ええ、本当に」
「巡音さんは、普段何のお仕事をされているんですか?」
「え?あぁ、OLです」
突然の質問に驚きながらも答えた。
「モデルの経験はありますか?」
「まさか、無いですよ~」
思わず噴出す。
「え!?ありそうなのに」
「無いです」
「メイク準備入りまーす」
カメラマンはそう言って、メイク道具が広がった鏡台の前に私達を座らせた。
「綺麗な肌してますねー」
メイクアップアーティストの人が、私の肌にファンデーションを塗りながら言った。
「ありがとうございます・・・」
「モデルでもこんな肌綺麗な人見たときないですよ~顔立ちも整ってるし、実はウチの雑誌のライバル社と契約されてるモデルさんじゃあ・・・」
「あははっ」
そう言ってるうちにメイクが完成し、スタイリストの人が来た。
「やっぱり肌白いから寒色系の色の方が似合うかな・・・でもなぁ・・・」
スタイリストの人は頭を抱えて、終いに
「よし!ルカちゃんドレス5着ね!」
「え!?」
ドレスを5着も着るハメに・・・
「じゃあ、これ着て!」
「むむむムリです!そんな裸同然なドレス・・・」
スタイリストが手に持ったドレスは、赤地に黒いレースがついた、胸元がざっくり開いて、足の方も真ん中がざっくり開いたドレス。
「しかもこれ絶対サイズ小さいですよ!ぴちぴちですよ!?」
「わざとそういう風にしてるやつなの!体のライン見えるように」
「恥ずいです!」
「もー・・・」
スタイリストははぁーっとため息をついた。
「これ着たら彼氏もきっと喜ぶのに・・・」
「着ます」
即答。
「やった!」
私は渋々ドレスを試着室に持っていき着替えた。
恥ずかしいけどがくぽが喜んでくれるなら・・・!
「あの・・・すーすーします・・・・」
「早く出てきて!みんな待ってるから!」
「ルカさん早く!」
試着室のカーテンから少し顔を出すと、ミクちゃん、リンちゃん、レン君、キヨテルさんがいた。
「何でいるんですかー!!」
「ルカちゃん、あんた着るか着ないかの判断で遅れたのよ!みんな待ちくたびれてるわ!」
「うぅ・・・」
そろそろとカーテンを開ける。
「すごーい!似合う!!」
「ルカさんきれいですー!!」
ミクちゃんとリンちゃんは、目を輝かせながら口々に言った。
「うわ・・・エロっ・・・・」
「し・・・刺激が強いですね・・・」
レン君とキヨテルさんは顔を真っ赤にして言った。
「じゃあ、これから撮影はいるから」
『はーい』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 10

閲覧数:490

投稿日:2010/06/07 21:58:46

文字数:1,357文字

カテゴリ:その他

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  • 華龍

    華龍

    ご意見・ご感想

    こんばんは!!

    え…何…?!!!
    レオンはリンレンの叔父なのか!!!
    ミク、泣くな!!!><
    もうルカ…ホントにええ子やあぁぁ
    なんて、健気な子なの?!!
    そのドレス、がくぽじゃなくて、私のためにきt(強制終了
    女性陣からは好評なようです^^
    男性陣からは…??ww
    キヨテル、がんば!!!!ww
    さて、撮影はどうなるんでしょう??
    次回も、楽しみにしてます!!

    2010/06/12 02:59:40

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