夏の刹那の物語

投稿日:2019/06/16 22:43:51 | 文字数:912文字 | 閲覧数:15 | カテゴリ:歌詞

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夏に孤独な少女が死に場所探しの旅に出て、そこでその島の男の子と恋をするもすぐ終わる歌
summer pocketsやった後作った

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TEXT
 

あなたと過ごした最後の夏の
思い出を抱いて潮風に
舞う

「余命はあと1か月です」の
意味を考えた
『そっか、あと1か月で死ぬんだ』
別にやりたいことも何もなく
ただ惰眠を貪った
『旅にでも出ようか』

いってらっしゃいの声は聞こえない
玄関には私の靴しかない
知ってる連絡先は一つもない
私は独り

居ても居なくてもきっとこの世界は
何も変わらずに廻るのだろうね
胸の奥が痛むのは
きっと病気の所為なんだ

適当に辿り着いた島の
テトラポットの上に
佇むだけの君を見つけた

きっかけはただそれだけなのに
会うたびに笑う君が
眩しくて憧れて切なくて
でも一緒に居たくて

居ても居なくてもきっとこの世界は
何も変わらずに廻るだろうけど
胸の奥が熱くなるのは
きっと君と生きていたいから

残り一週間
君に伝えた
それだけで満足だったのに
君は私の隣を選んだ

泣きながら
笑う私の顔を
不思議そうに見つめる君に
さだめを
言おうとして必死に
飲み込んで「なんでもないよ」と
笑った

それほどに君が好きだった

突然現れた少女は
どこか寂しげで
彩られた島の景色に
相反するかのように

それでも笑えば太陽よりも
輝いていて
なぜかその裏に諦めたような
影がちらほら

何度目かに出会った
君はなぜか唇噛み締めて
僕に「好きです」と言ってから
泣き崩れた

ぐしゃぐしゃに
涙で濡れた君を
そっと抱き寄せて返事を告げた
涙の
意味はわからないけど
また笑う君が見たくて

それからは僕の日常に
笑う君が隣に居た
とても幸せだったのに
どこか急いでる気がして

8月17日の
島の夏祭りに
君を連れてった

8月17日が
きっと私の最終日
そろそろ言わなきゃ

唐突に
告げられる君の
残された生きられる時間を
食いしばる
嗚咽を飲み込んで
最後まで笑っていようと
誓う

星空に
不意に咲き乱れた
花火はとても儚くて
繋いだ
右手が重たくなる

やだよ

いかないで
耐えてた涙が
堪えきれずに溢れ出して
1週間
君といれて幸せだった
と冷たい君に叫んだ

潮風の
音の中に
ありがとう
そんな声が聞こえたような
気がした

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