一つ目の歌は忘れられた歌
ありふれたおとぎ話のため息から生まれた
二つ目の歌は愛し継がれた歌
人知れぬ農夫の鼻歌から生まれた

ハイラ・アイラ
君はまだ呼ばぬ
あの聳えた塔に蔦が絡んでも
ハイラ・アイラ
君はまだ歌わぬ
あの捩れた幹に雨が注いでも

三つ目の歌は華やかなる歌
虹のかかる午後の紅茶から生まれた
四つ目の歌は悲しみ誘う歌
海を知らぬ鳥の空想から生まれた

ハイラ・アイラ
君をまだ呼ばぬ
あの錆びた月が身を隠すまで
ハイラ・アイラ
君はまだ歌わぬ
あの森の風がさあと揺れるまで

五つ目の歌は忌み嫌われた歌
魔女と呼ばれた花売りの睫から生まれた
六つ目の歌は命讃える歌
今から目覚める君のためこの喉から生まれた

ハイラ・アイラ
君を今呼ばん
あの聳えた塔の窓を震わせて
ハイラ・アイラ
君は生まれ出づる
あの森の風に揺られて

七つ目の歌は名もなき君の歌
枯れてゆく大地の最後の雨から生まれた
さあ歌え乾く喉を雨が叩くまで
あの塔の窓に虹が再びかかるまで

ハイラ・アイラ
君は今歌わん
その翼の中に昼と夜を抱いて
ハイラ・アイラ
君と今讃えん
この両手の中に恵みの雨を抱いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ハイラ・アイラ


タイトルは何の意味もありません。イメージは……竜とか……そんな。

閲覧数:524

投稿日:2010/07/27 12:27:06

文字数:497文字

カテゴリ:歌詞

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  • 青捩子

    青捩子

    ご意見・ご感想

    初めまして、あおねじと申します。
    あずまや様の楽曲を聴いて、こちらへ参りました。
    言葉になりませんが、本当に本当に素晴らしい歌詞だと思います。
    有難うございます。

    2010/08/12 20:29:47

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