坂の上には境界線
影を挟んで往来の街

くすんだ熱に浮かされて
踏み入れた足が戻れない

芙蓉 睨んだその向こう
幼い僕が笑っていた

渇いた夏の日 君の眸が
絵画のように幽遠でした
煌めきながら砂に落ちて割れた
欠片が今も抜けないまま

思い出煙る杜の先
影を束ねて傀儡の街

ジルコ 潤んだ膜の裏
爛れたように腫れていた

繋いだ白い手 包む暗さが
不意に優しく解れて消える
空の隙間が口を開くように
今でも月が照らすのです

けれど此処にはもう何もなく
芙蓉 幼い僕を掠めて落ちた
冷たい土の上

拙い約束 思い出せずに
朽ちた花だけ薫るのでした
隠れては呼ぶ幻を追って
独り遊びする影法師
渇いた夏の日 君の眸が
絵画のように幽遠でした
煌めきながら砂に落ちて割れた
欠片が今も抜けないほど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ジルコ

今年も此処から出られない。

杜(もり)
傀儡(かいらい)
解(ほつ)れて

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投稿日:2012/06/17 01:17:05

文字数:350文字

カテゴリ:歌詞

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