【A】
青時雨 薫る白南風 せせらぎが映す宵空
短夜を彩る星に 想い出を数えては
目を閉じて 耳を澄ませば 不如帰 遠い歌声
ねえ 君は 今 其処に居ますか

【B】
宛て所無き便り この風に託して 嗚呼

【C】
置き去りの花弁 ひとつ 波間に浮かべてみても
君を また ほら 思い出す 儚く揺れる蛍火

【A】
蝉時雨 薫る蚊遣り火 浴衣の軒先に花氷
遠く何処かの祭囃子 風鈴の音に紛れ響く
変わらない景色を抱いて短夜は流れ巡りゆく
ねえ 君だけを無くしたままで

【B】
想いは 今 なお この胸に募って 嗚呼

【C】
夏空の下 ひとりきり 私だけが残されて
君の光は届かない まだ消えないで 蛍火……

【C】
夜空に咲いた 鮮やかな 刹那の花 散るまでに
君の元へと導いて 水面に揺れる蛍火



*****
読み

【A】
あおしぐれ かおる しらはえ せせらぎが うつす よいぞら
みじかよを いろどる ほしに おもいでを かぞえては
めを とじて みみを すませば ほととぎす とおい うたごえ
ねえ きみは いま そこに いますか

【B】
あてど なき たより この かぜに たくして ああ

【C】
おきざりの はなびら ひとつ なみまに うかべてみても
きみを また ほら おもいだす はかなく ゆれる ほたるび

【A】
せみしぐれ かおる かやりび ゆかたの のきさきに はなごおり
とおく どこかの まつりばやし ふうりんの ねに まぎれ ひびく
かわらない けしきを だいて みじかよは ながれ めぐりゆく
ねえ きみだけを なくしたままで

【B】
おもいは いま なお この むねに つのって ああ

【C】
なつぞらの した ひとりきり わたしだけが のこされて
きみの ひかりは とどかない まだ きえないで ほたるび

【C】
よぞらに さいた あざやかな せつなの はな ちるまでに
きみの もとへと みちびいて みなもに ゆれる ほたるび

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【動画完成】蛍火【初音ミク】

某曲の歌詞公募に宛てて書き下ろした詞ですが選外となったため、曲をつけてくださる方を募集したところ、いのし課長P様にご応募頂きました!

しっとりと切ない和風バラード曲に宛てた歌詞でしたので、今回は『夏の夜・静かで綺麗な河岸・浴衣・花火・蛍』をイメージモチーフに綴ってみました。
そしたら期待以上の素敵な和バラードになって返ってきました(笑)
http://piapro.jp/t/saGM
いのし課長P様の安定のクオリティに脱帽です。

夏の夜、変わらぬ景色、ただ、愛しい君だけがいない。
儚い蛍の光は、もう会えない君の面影に似て――

動画師として友人・さなう、及び絵師としていかり様のご協力を頂き、動画完成致しました。
皆様是非ご覧くださいませ☆

閲覧数:1,276

投稿日:2014/09/22 16:41:46

文字数:844文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました