呟く声に 瞼開けば
真っ暗な 闇に一人
欲しい言葉も 触れる空気も
生温く 纏わりつく
「優しい」と笑う 深い黒の淵
何も思わず ただ眠るよに
煌びやかな 文章から
掬い上げた コトノハ一つ
音を立てて 崩れ落ちる
ああ、何も 意味など
なかった。
呟く声に 瞼開けば
真っ暗な 闇に一人
欲しい言葉も 触れる空気も
たどたどしく 先には進まない
「悲しい」を紡ぐ 深い青の底
何も想えず ただ事切れる
煌びやかな 文章から
掬い上げた コトノハ一つ
君に捧げた その一片は
ああ、何も 意味など
なかった。
望む言葉も 捧ぐことなく
ただ、ただ、ただ…
ああ ねえ 何を
願えばいい?
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