空いたグラスを眺めて
濡れた吐息が零れる
溶けた氷が崩れ落ちて
渇いた音を出す

軽いボトルを傾け
僅かばかりを注いだ
心許なく揺れてぽつり
雫が落ちて行く

ひとつふたつと盃重ねて
強い酒でも呑んできたわ
それでもあなたほど
酔えたものは
無かったのよ
ねぇ


開いた窓から柔風
重く湿った夏風
昼の火照りを連れてじわり
微かに纏い付く

不意に外から鈴音
はらり揺られて細音
誰が提げたか
手の届かぬ高さで舞い踊る

ふたつみっつと鳴り奏でて
遠きあの日へ誘われる
それでもあの人に
触れる事は
叶わないの
もう


みっつよっつと盃重ねて
古い記憶に背を向けたわ
それでもあの鈴は
ただ優しく響いてるの

今でもあなたほど
酔えたものは
無かったのよ
ねぇ

【VSQ用のひらがなバージョン】

あいたぐらすおながめて
ぬれたといきがこぼれる
とけたこおりがくずれおちて
かわいたおとおだす

かるいぼとるおかたむけ
わずかばかりおそそいだ
こころもとなくゆれてぽつり
しずくがおちてゆく

ひとつふたつとはいかさねて
つよいさけでものんできたわ
それでもあなたほど
よえたものわ
なかあたのよ
ねえ


あいたまどからやわかぜ
おもくしめえたなつかぜ
ひるのほてりおつれてじわり
かすかにまといつく

ふいにそとからすずおと
はらりゆられてさざおと
だれがさげたかてのとどかぬ
たかさでまいおどる

ふたつみ・つとなりかなでて
とおきあのひえいざなわれる
それでもあのひとに
ふれることわ
かなわないの
もお


みいつよ・つとはいかさねて
ふるいきおくにせおむけたわ
それでもあのすずわ
ただやさしく
ひびいてるの

いまでもあなたほど
よえたものわ
なかあたのよ
ねえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【採用されました】真酔酒(まよいざけ)

少々ちゃんさんの歌詞募集曲に応募させていただきました。
http://piapro.jp/t/4Fai
演歌初挑戦です。難しいです。
タイトルは未定、歌詞も1番のみです。
2番以降はぼんやり考え中。

しっとりとした曲だったのでルカさんをイメージして
オトナっぽい歌詞を目指した結果がこれだよ!
ネタ歌詞にしようか迷ったのはここだけの話です。

6/23追記
2番まで作成。
※2サビの「みっつ」は真ん中の音が無音になるイメージです。

6/25さらに追記
ラスサビまで。
これで歌詞は一通り完成。
後はタイトルか・・・

7/18追記
タイトルが決定しました。

閲覧数:1,325

投稿日:2011/06/26 00:48:40

文字数:743文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました