恐竜が大好きな君が好きだった
いつも成績トップの君が好きだった
いつも長袖の制服を着ている君が好きだった
いつも一人でいる君が好きだった
いつも傷だらけの君が好きだった

私はそれを隠していた
隠していたつもりだったけれど
君には見透かされていた

別々の道を歩むようになって
週に一度だけ会う夕暮れ時が待ち遠しかった
でもそれは君が
私の好きな君のままでいてくれているかを確かめたかったからだ
だから二人でいるところを他人に見られたときたまらなく恥ずかしかった
私は歪んでいる
海に沈んでしまいたいと思う

昔一緒に海に行ったときのこと
君は覚えていてくれたけど
私はすっかり忘れていた
だからあの時海に行こうって言われたときは
「一緒に死んでくれない?」って言われた気がして
その手をとれなかった
私は臆病者だ
海に沈んでしまいたい

あの日以来君とは会っていない
会うことができない
君の軽蔑のまなざしが
君の失望のまなざしが
醜い私の心に突き刺さって今も抜けない

もしも世界が滅ぶなら
全てが海に飲み込まれてほしいと思う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

全てが海に飲み込まれてほしいと思う―
とある漫画作品のオマージュです。

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投稿日:2024/10/20 22:44:03

文字数:465文字

カテゴリ:歌詞

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