世界が死んだみたいだねって
音を無くした一夜の隙間
揺蕩う水面の映した情景
明滅繰り返すネオンライト

逆さまの街に一石投じて
滅茶苦茶にしてしたり顔をして
世界は意外に脆いのねって
わたしは作り笑い、皮肉ったんだ

週末の天気解説するキャスター
うっすらと涙浮かべたまま終えたんだ

片腕を失くした弥次郎兵衛は
転んだら最後もう起き上がれない
七転八倒もそこまでなんだ
リセット効かないハードモード

終焉間際に君は言った
"気が付けば終わる、だから怖くはない"
でも少し漏らした声は震えていた
"やっぱ最後は痛いかな"って

残機一隻の世界はデスゲーム
まるでデスゲーム
救世主ノアの方舟は遭難
あぁ、終わるんだ

どこか遠い星で生まれ変われるなら
今と同じ姿をしてまた逢えるかな
幾千の光からあなたを見つけられるかな
赤い流星群が頭上を駆け抜けていく———

紡いだ魔法が解けないように
わたしたちは固く誓ったんだ
バラバラでも構いやしないさ
結んだ想いを手繰り寄せて

流れ着いたら空を見上げて
光る信号は私のメッセージ
たとえ何十億の歳月も
あなたを待ち続けているから

どうか
届くまでは