[A]
薄紅の咲いた首筋を
御触書にして練り歩く
蝶の姿(かたち)した帯揺らし
月下に楔(くさび)、打ち込んで

紅(くれない)のさした三日月を
太刀に携えて振りかざす
無双の脚を魔と晒し
簪の鈴、鳴り響く

[B]
月も恥じらい神隠し
武士(もののふ)の如き太刀筋で
蝶の鱗粉 夜半を赤染め(あかぞめ)

[S]
闇へ誘う 魅惑の翅(はね)
黒い長髪(ながかみ) 振り乱しては
帯の隙間 差し込んだ指
噛みちぎるほど悩ましくて

刻が過ぎて 髪の間隙(かんげき)
猛(もう)の蟒蛇(うわばみ) 弄ぶ蝶
後ろ髪も 届かぬ高嶺
泡沫(うたかた)となりし夜半の快楽


[2A]
深赤色(しんせきいろ)の浮世習い
老若男(ろうにゃくおのこ)の恥拭う
蝶の姿(かたち)した帯解き
無敗の楯も、塵と化す

桜吹雪く中 龍が舞う
戦国武将も百鬼夜行
無双の脚を逆撫でて
稀なる美貌、重き罪

[2B]
夕も恥じらい神隠し
幾百年の城も脆く
蝶の鱗粉 夜半を赤染め

[2S]
闇へ誘う 魅惑の翅(はね)
黒い長髪(ながかみ) 振り乱しては
妖艶(ようえん)の色(しき) 赤の爪先
前人未踏を引き裂いて

刻が過ぎて 髪の間隙(かんげき)
猛(もう)の蟒蛇(うわばみ) 弄ぶ蝶
微笑みさえも 泡沫の夢
刻んだ悦楽 驕(おご)れや誇れ


[3S]
闇へ誘う 魅惑の翅(はね)
黒い長髪(ながかみ) 振り乱しては
帯の隙間 差し込んだ指
噛みちぎるほど悩ましくて

刻が過ぎて 髪の間隙(かんげき)
猛(もう)の蟒蛇(うわばみ) 弄ぶ蝶
後ろ髪も 届かぬ高嶺
泡沫(うたかた)となりし夜半の快楽


[C]
妖艶な目も 逆さの月も
水面(みなも)に写る淡き夢なり
刻んだ悦楽 驕(おご)れや誇れ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

籠の蝶[長い]

テーマ『かの者、魅了す』
和風ロック×ちょいエロ(?)

閲覧数:174

投稿日:2012/02/10 00:12:37

文字数:740文字

カテゴリ:歌詞

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