蛇神様は人の子を愛する8

投稿者: usericonエリーさん

投稿日:2020/09/03 00:06:29 | 文字数:1,405文字 | 閲覧数:19 | カテゴリ:小説

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湯あみし、家からとってきたパジャマに着替えたなぎさはため息をついた。
部屋に戻ると麗が待ち構えている気がして足が進まない。
麗に渡された寝間着は浴衣のようなものだった。
聖域は春で時を止めているらしく過ごしやすい気温ではあるが、あんな薄い生地の浴衣を身に着ける勇気はない。
「麗は本当はムッツリなんじゃないのかな・・・」
スキンシップも過剰だし、あの力で押し倒されたら敵わない。
(麗は本当に手を出してこないのかな・・・)
心の準備が出来るまで待ってもらうことで落ち着いているが心配は消えない。
なぎさは16歳になったばかりだ。
知識にはあるが自分が”そういう事”をするという事は想像もつかない。
でも、いずれは麗に全て捧げるつもりでいる。
「千年も待たせているしー・・・」
鏡台の前で髪を乾かしながら一人呟いやいた。
独り言を言っていると急に脱衣所の戸が開き麗が入ってきた。
「な、何で入ってくるんですか!?」
「遅いから迎えに来た」
なぎさを担ぎ上げると自室へと向かって歩いていく。
「俺の用意した着物は気に入らなかったのか?」
「あんな薄い布じゃ、恥ずかしくて着れないです」
麗は自分が用意した着物ではないことに不満を抱いている。
(でも、本当に着れなよ、あんな薄い着物は!)
「夫婦なんだからどんな姿を見てもいいだろう?」
(あー、やっぱりむっつりスケベ)
どうやらあの着物の寝姿が見たかったようだ。
着物は寝ると胸がはだけたり、足が見えたりと大変だ。
なぎさは麗の純粋な下心を知ると可愛いと思えた。
「麗って可愛い」
ぽつりとそう告げると麗はドサッとベッドの上になぎさを下ろした。
そしてなぎさに覆いかぶさり、麗は妖しげに微笑んだ。
「どうせなら格好いいと言われたいな」
麗の顔が近づいてきてなぎさに口づけしようとした。
なぎさはそれがわかったので枕で応戦した。
ボフっと麗の顔に枕が命中した。
「…何の真似だ?」
「えっと・・・今は嫌です」
本音を伝えると麗は枕を掴み、床に放り投げた。
「何するんですか」
「口づけはさせてもらう」
そう言いながらなぎさの頬をを両手で挟み、強引に口づけをしてきた。
抵抗する力はなぎさにない。
長い口づけの後ようやく口づけから解放されたなぎさは息が切れて体から力が抜けぐったりとなった。
「気持ちよかったか?」
もう一つの枕を麗に向けて力なく投げた。
呆気なく避けられてしまう。
両手を抑えられ布団のシーツに埋もれる。
重くのしかかってきた麗は、なぎさの首筋に唇を這わせた。
「ん!」
初めての感覚になぎさは思わず体に力を入れ強張らせた。
「・・・なぎさ、可愛いな」
麗の腕から一生懸命逃れようとするなぎさの姿がかわいく見えているらしい。
「もう、やめて・・・!麗怖いです!」
なぎさは怖くて訴えた。
「わかっている。これ以上何もしない」
そう言いながら体を密着させてくる。
麗の体は冷たい。
ひんやりとして火照った体には丁度良かったが恥ずかしさがないわけではない。
麗はしばらくするとなぎさを抱きしめたまま眠りについた。
なぎさは緊張してすぐには眠れなかった。
麗を見上げるとすうすうと寝息を立てている。
なぎさは麗の頬に口づけをした。
「本当に、寂しがり屋なんだから」
ため息をつきながらなぎさは麗の頭を撫でた。
艶やかな黒髪がさらさらしていて気持ちよかった。

コラボにいらしてくださった方ありがとうございます。
初めてコラボ立ち上げます。
宜しくお願いします。
最終的にはニコニコ動画やYouTubeへのアップを目指しています。

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