<冥界の主>
…隠れておいてよかった…
サーバンツの二人は神の子だから、
捕まったらひとたまりもないよ…それに、この器だけは渡せない。
森にかえるのを、ミカエラも待ってはいると思うけど…
これがなかったら…


<墓場の主>
 Ma…相変わらず適当な人ね。
器の化身でもないのに…
あなたの放った「おそらくはあの娘の手の中に」っていう言葉。それは真実?
まあ、この森で出会った人の言うことは…
何一つ信用してはいけないんだけどね…


<サーバンツ>
 さあ。「冥界の主」を探そう。僕らは…
「探せ探せアイツを探せ、右か左かあるいは下か。」
手をつないで月を見上げる。
「すべてのカギを握ってる、冥界の主を探せ。」
あの夜も、こうしていたっけ?
 今夜は満月。私たちの力に欠けのない日。
おもしろくなってきた!!


<イレギュラー>
 外で何かがあったようだ。
突然歌声が止む。
流れていた声は別のものに変わった。
~満足することのない人間たちよ 何を望み何を手に入れる?
 疲れたならば今はただ眠りなさい~
そして、そこで消えてしまった。
その後の歌詞を…
「るりらるりらこの子守唄、あなたの心癒せr
突然、僕の体が浮き上がり、叩きつけられた。
動かないぜんまいは言う。
「罪深き少年よ。外の世界のことは、知らなくてもいい。そして、呼んではいけない。」
…なんで?なんでこんなところに…僕はいるんだろう。


<人形館長>
 何かが聞こえたの?
待つ者が首を傾げていた。
もしかすると、私の中に埋め込まれているぜんまいたち…
外されたぜんまい「イレギュラー」の声なのかもしれない。
やっぱり、同じ鏡の化身ってことで、つながりがあるのかな…すぐに止めないと。


<待つ者>
 さっき、私の歌の続きを歌ったのは誰?
この子守唄は、鏡に写しだされる旋律…とっても昔に実際にあった。
古い古い記憶。
鏡の音のはずなのに。
まさか、近くにいるの?





続くよ!!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

短編小説「茶番カプリシオ」2

もう、夏休みも終わりでさみしいです。
あ…宿題……

閲覧数:769

投稿日:2012/09/01 23:52:59

文字数:832文字

カテゴリ:小説

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