KAITOful☆days #16【KAITOの種】

投稿日:2010/11/13 16:56:25 | 文字数:3,725文字 | 閲覧数:206 | カテゴリ:小説

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<あとがきっぽいもの(未読の方はネタバレ注意)>

お久しぶりの更新は、種っ子&マスターがご訪問でした。お、終わらなかった。
セイのネタ(アイス)明かしが入りませんでしたー; 次回はセイのターンだな。

セツの方は今回ざっと書けましたね。雪見○福生まれの和風っ子でしたw
カイトの予想通り、名前は漢字で書くと「雪(セツ)」になります。アイスから取ってます。

前回「何アイスっ子か当ててみてください」と書いたのですが、この『セツ=雪見』は正解者が出ました!
やはり名前でお分かりになったようです。当ててくださってありがとうございました!

そしてついに、マスターの名前を出せました。第3部にして漸く…w
新キャラ達の案はかなり最初の頃からできていたので、彼女達を出す時が名前を出せる時かなぁと思ってはいたんですが。
何しろ、カイトもサイトもマスターとしか呼ばないからね。外部の人を出さない限り誰も名前を呼ばないというw

 * * * * *
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TEXT
 

突然の出会いから数日後、ふたりの種KAITOとマスターさんが訪ねてくる事になった。
あの後、最初のマスターの休日だから、双方よっぽど早く会いたかったんだろうな。



「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ。迷いませんでしたか?」
チャイムの音に、迎えに出たのは俺だった。マスターだと初対面だから、玄関で挨拶合戦になりそうだし。
「平気、この辺りはたまに通ってるから」
「ボーカロイドのひと、こんにちはー!」
「こんにちは、お邪魔します」
話しながら奥に誘導する俺に、下の方から声がかけられる。視線を落とすと、ショルダー式のポーチから小さな頭がふたつ、並んでぴょこりと覗いていた。
「こんにちは。ふたりもいらっしゃい」
微笑みかけると、嬉しそうにキャッと笑う。……可愛いな。サイトはこの可愛げをどこに忘れてきたんだ?

「マスター、来られましたよ」
「はぁい、ありがとっ! 今行くから座ってもらっててー」
リビングに入りながら声をかけると、マスターの返事は奥から聞こえた。キッチンでお茶でも淹れてるのかな。
適当に座ってもらって、ポーチから小さいお客さんも出てきたところで、うちの種KAITOが姿を見せた。
「おおきいの、たねっこ来たです?」
「あっ、おっきい種の子ー!」
「こんにちはぁ」
意外にも腰が引け気味のサイトに、あちらのふたりは屈託なく声をかける。にこにこと話しかけられればサイトも緊張がほぐれたのか、挨拶を返して話し出した。

「ごめんなさい、お待たせしましてっ」
ほどなくやってきたマスターは、大きなトレイを捧げ持っていた。反射的に立ち上がって引き受けると、紅茶のセットとクッキー、それにとりどりのアイスが並んだパックまで載っている。
「ありがと、カイト」
ローテーブルにトレイを下ろす俺に囁いて、マスターも腰を下ろした。輪になって楽しげな種KAITO達を見てにっこりし、そのままの顔で会釈する。
「初めまして。わざわざ来てもらってありがとう」
「い、いいえっ。こちらこそお招きいただきましてっ」
あれ、今度は彼女が緊張気味? なんだか急にガチガチになって、ぎこちなく頭を下げる。
「初めまして、暁山柚香(アキヤマ・ユズカ)ですっ。それから、セツと、セイです」
「初めまして、マスターさん。セツですー」
「セイでーすっ。こんにちはー!」
紹介の言葉を聞きつけて、ふたりの種KAITOもぺこりとお辞儀をした。
おっとりと礼儀正しいセツ君は、『雪』君なのかな。髪もマフラーも純白で、瞳だけが薄いクリーム色だ。
セイ君は、何だろう? カフェオレカラーの髪とマフラーに、くりっとした瞳はチョコレート色。元気一杯に挨拶をして、好奇心に目を光らせている。
愛らしい様子に目尻を下げて、マスターも挨拶を返した。
「こんにちは。私は望木來果(モウギ・ライカ)。それにカイトと、サイトです」
「えっと、さいとです。ますたーさん、こんにちはですー」
紹介を受けて、俺も改めて挨拶する。サイトは再び緊張気味……というより、余所行きの顔だな、あれは。

ひとまず挨拶も済んだところで、マスターはテーブルの真ん中に置いたアイスのパックを開いた。
「お近づきのしるしって事で、アイスを用意してみましたー。どうぞ、好きなの選んでね」
ずらりと並んだアイスは全て別のフレーバーで、その数 実に12種類。お客さんの好みが分からないからと、メインどころを取り揃えてきたらしい。
「はい、好きなの1個ずつね。食べちゃってまだ欲しかったら2個目もまた選ぶのにしようね、溶けちゃうから」
「わぁい、あいすー。さいと、いちごがいーです」
「こーら、サイト。お客さんが先だよ」
最初はおどおどしていたのに、今度は寛ぎ過ぎだろう。頬を膨らませて俺を見上げるサイトの横で、当の『お客さん』がふんわりと笑った。
「大丈夫ですよー。僕はバニラが好きなんです。セイはチョコレートでしょう?」
終わりは連れに向けて訊く。問われた方も大きく頷いて、期待の篭った目で自分達のマスターを見上げた。柚香さんはといえば、躊躇うようにマスターを見る。遠慮してるんだろう。
俺は横からさっと小鉢を取って、バニラアイスを移し入れた。
「それなら良かった。はい、バニラ。セイ君は、チョコレートは普通のがいいかな。それともこっちのチョコチップ入りのにする?」
訊ねながらサーブする俺を見て、マスターが嬉しそうに にこにこしている。誇らしい気持ちが涌くのを感じながらサイトの分も取り分けて、俺もにこりと微笑んでみた。
「さ、柚香さんはどうします?」
どうぞ遠慮なく、と言外に籠めた気持ちは伝わったらしい。ふぅっと柚香さんの肩から力が抜けたのが、見ていて判った。



和やかにアイスを食べながら、マスター達は自己紹介の続きめいた会話を交わす。
柚香さんは、思ったとおり高校生だった。家は2駅隣だけど、学校がこちらにあるらしい。それで今日、授業が終わった後にその足で訪ねてきたんだそうだ。
話が一段落して、マスターの視線がふと こども同士で楽しげな種KAITO達に向いた。
「それにしても、セツ君は随分と特徴的だねぇ。何アイスに植えたの?」
マスターが興味深げに訊くのも、無理はなかった。全体に真っ白なカラーリングも然る事ながら、セツ君の服はコートというより羽織に近く、下なんか完全に袴という和風アレンジだったからだ。それでもマフラーはしている辺りがKAITOなのかな。マフラーもちょっと質感が違うみたいだけど。柔らかそうというか、『はんなり』って感じだ。
「あは。何だと思います?」
「えぇ? うーん、バニラ系だよね。で、和風……?」
「これ見たら絶対わかりますよ。セツ、『あれ』見せてあげて」
柚香さんが悪戯っ子の笑みを浮かべて言い、首を傾げる俺達の前で、呼ばれたセツ君は袖口から何やら取り出した。
薄荷色をした、棒みたいな……だけど平たくて、先に切れ目が入って二又になっている。何だっけこれ、凄く見覚えがある。
答えを求めてマスターを見ると、ちょうど何だか解ったところだったらしい。可笑しいのと感心の間みたいな顔をしていた。
「凄い、よく思いついたね! これってあれだよね、『雪○大福』に付いてるピックでしょ」
「っあぁー!」
言われて俺も思い出した。そうだ、前にマスターと食べた事があって、確かにああいうのが付いてたよ。
「ご名答でーす! マフラーがあの周りの餅っぽいんですよね」
「なるほど……え、まさかピック持って生まれてきたの?」
「いやいや、これはセツの種を埋めたアイスに付いてたのを持たせてるだけです。折角和風だし、刀代わり、みたいな?」
あ、流石にピックは別なのか。何となくほっとしたような気持ちになってマスターを見ると目が合って、苦笑してしまった。マスターも同じ事を思ったらしい。

「特徴的って言ったら、サイト君もかなり特徴的ですよね」
今度は柚香さんが、興味深げな顔で言った。視線の先には、ご機嫌でお気に入りのアイスを頬張るサイトがいる。確かにね……サイトもオプション装備だし。
「植えたアイスって、ひょっとしてそれですよね?」
それ、と彼女が指したのは、マスターが手にしている小鉢だ。その通り、中身は例のあのアイス。
マスターは楽しげに微笑んで頷くと、サイトに声をかけて ちょいちょい、と呼んだ。
「見た目に楽しいかなと思って選んだアイスだったんだけど、思わぬオマケが付いてきてね。サイト、柚香ちゃんに『キャンディ』ひとつあげて?」
「はぁい、ますたー。えっと、どうぞですー」
言いながらサイトが髪に載った粒をひとつ手にとって差し出すと、柚香さんは目をみはり、口をぱかりと開けて固まった。見ていたセツ君もびっくり顔で、セイ君はというと瞳を輝かせている。
「え、……え? 外せるんですか?!」
「すごーい! ねぇねぇそれ何、食べられるー?」
「できるですよー。せー君も食べるです?」
はしゃいだ声で飛びつくセイ君に『キャンディ』を渡し、サイトはセツ君にも差し出した。
「せつ君も、どうぞです。ぱちっとするですよー」
「あ、ありがとう。いただきますねぇ」
セツ君はおっとりと笑って受け取る。隣ではセイ君が早速口に含み、「おいしー、おもしろーい!」と大喜びだった。

種KAITO達の遣り取りを見て、硬直が解けたらしい。柚香さんも『キャンディ』を口に入れ、すっかり面白がる目になった。
「わ、パチパチキャンディなんだ。凄いですね」
「しかも投げ付けると武器になるんだよ、それ」
「ぶ、武器?!」
マスターの言葉に、柚香さんが吹き出す。
「威力は静電気程度ですけどね」
「と、経験者は語るー」
俺が言い添え、更にマスターが付け足すと、柚香さんは本格的に笑い出した。
「あはははは! ホントですか、凄すぎですよっ」
「いやー私達もびっくりだったわ」
「衝撃の事実でしたよね」
「あはははっ! 凄いな、いいなぁ面白いっ!」
爆笑する彼女は、心底楽しそうだ。そうでしょう、とマスターもご機嫌で微笑んだ。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

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□オールキャラ書くけど9割KAITO。
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