新入り
今、布団の中だ。
ミク姉のネギ抱き枕を抱いて寝ている。
ベッドの頭あたりの部分の壁に小窓がついていて、開けるとレンの顔が見える。
いつもここの小窓を開けて、レンとしゃべりながら寝る。
「ねぇ、レン」
「ん?」
「ゴミ箱の中に入ったら本当に消えちゃうのかな?」
「消えるだろ。あと、ミク姉はゴミ箱に捨てられたんじゃない」
「分かってるよ…。どうすればいいんだろ…」
「さあな…」
ミク姉がアンインストールされてから三日間ミク姉の仇をとる方法、再生させる方法を2人で寝る前に考えていた。
でも、いつも『分からない』で終わって、別の話題に移っていた。
「時間さえ戻れば…」
「…リン」
「何?」
「ここ、パソコンの中だよな?」
「そうだよ?当たり前じゃん」
「パソコンの中なら時間を戻すことが出来るかもしれないぞ」
「え?ホントに!?」
「ウィンドウで[←]押すと戻るだろ?」
「確かにそうだけど…。ウィンドウ開いてないよ?」
「そこなんだよな…」
「「うーん…」」
ネギ抱き枕をさらにきつく抱きしめる。
「ねえ、レン。明日のがくぽさんの…」
ことなんだけど、と顔をあげると、レンはもうすでに寝てしまっていた。
いろいろ考えているうちに、あたしも寝てしまった。
次の日。
「新しく来た『がくっぽいど』だ。じゃあ、まず自己紹介を」
「えー、がくっぽいどです。がくっぽいどだと呼びにくいと思うので、『がくぽ』と呼んでもらえれば
良いかと思います。好物はナス料理。これからよろしく」
うわー、めっちゃ髪の毛長い。
ミク姉超えるかも。
「じゃ、みんなも自己紹介を」
それぞれ自己紹介をした。
「ミク殿は…?留守なのでござるか?」
「…いえ、つい先日新型のウイルスで…」
「そ、そうだったのでござるか…。そうとは知らず…。申し訳ないことを聞いてしまった」
「いえ、いいんですけど…。その口調は…」
「あぁ!これは癖なのでござる。標準語で話そうとしたのだが、これに慣れてしまっている故、
こういう口調になってしまうのでござる」
「「「…」」」
見た目的にその口調の方があってるけど…。
「じゃ、じゃあ、がくぽの部屋に…。誰か案内を」
「こちらです」
ルカ姉ががくぽさんを部屋へ案内する。
「えーと、パソコンの使い方は分かりますよね?」
「あぁ、大丈夫だ。ありがとう」
「この部屋はがくぽさんの部屋ですから、好きに使っていただいて結構ですので。では」
ルカ姉がデスクトップに戻ってきた。
「まさか、あんなに長い髪の毛とは…」
と、テイ姉さん。
「まさか、あんな口調だとは…」
と、テト姉さん。
「まさか、パソコンの使い方がわかるとは…」
と、ルカ姉。
「まさか、先輩が後から来るとは…。接しにくい…」
と、グミ姉さん。
「まさか、刀がささっているとは…」
と、レン。
「まさか、あの装いで、マイクがあるとは…」
がくぽさんの登場はみんなにとって色々衝撃的だった。
次回に続きます。
家族の消失 ―初音ミク編⑤―
ついに、がくぽさん登場。
標準語が苦手なイメージがあったので、そのまま採用^^
初音ミクの消失
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937784
↑
この小説の土台、および参考にさせていただいております。
http://piapro.jp/t/9LeS/20120403121538
↑
この小説の詳しい設定です
コメント1
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Turndog~ターンドッグ~
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見た目的に…ねwww
いやしかし確かにがくぽはその方があってると思うw
あんたらまさか多いな!!www
グミはともかくとして他のメンツはがくぽをなんだと思ってたのwww
…え?私?もちろんナスだと思ってますが(おい
2012/07/15 20:27:57