船が街を出ていく 手紙を乗せて
『久しぶりに…』
三年前のこと
まだ俺は子供で わがままばかり
いつもお前を困らせてた
でもお前はこんな俺に笑って付き合ってくれていた
二人で見つけた秘密の場所も
赤い星も いつもの会話も
どれもが宝物で 輝いていた
三年前のこと
お前が街を出る そう噂があって
俺が冗談だよなと聞くと
静かに俯きながらただ一言「ゴメン」と呟いた
二人で見つけた秘密の場所で
俺は怒り お前は泣いた
それが許せなくて 怒り続けた
そのままお前は街を出ていき
月日は流れ 三年経った
やっと思い出した お前の夢を
俺はお前に手紙を書いてる
言いたいことが 沢山ある
夢は叶えたのか? 元気でいるか?
『久しぶりに会おう 我が親友よ』
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