桜が散り始めた。
私は、そんな桜を悲しそうに見つめた。
桜が散っていくと、なぜか寂しくなる。
私は、いつものように桜を見つめていると上から視線を感じた。
「んっ?」
私は上を見ると、窓から緑の髪の毛をした男の子が私を見ていた。私はドキッっとしながら尋ねた。
「何?」
「・・・別に。お前、何してんの?」
「何って・・・桜を見てるの。」
「なんで?」
「なんでって・・・散っていく桜を見てると妙に悲しくなる理由を探すため。」
「・・・意味分かんね。」
男の子は、鼻で笑うように私を見つめた。私はムカつきながら男の子を睨んだ。
「別に理解してほしくないし!!」
私は、男の子に背を向けて桜を見つめ続けた。


俺は、不思議だった。
散っていく桜を、なぜあんな目で見つめるのか。
不思議すぎて、俺はついつい尋ねてしまった。
そして怒らせてしまった。
その後、散っていく桜の下に立つ君は、とても綺麗だった。
思わず目を奪われてしまった。
そして翌日、俺は桜の木の下に向かった。
まだ、誰もいない。君もいない。
「桜が散っていくのが悲しい・・・か。」
俺は散っていく桜の花びらを見ていると、だんだん眠くなっていき木の下で眠ってしまった。
なぜだか分からないが、このときの眠りは何だかとても気持ちよかった。

「ちょっと!!起きて!!」
「ん・・んっ・・・何だよ?」
「こんな所でなに寝てるの?」
「別に、眠かったから寝ただけ。」
男の子は、背伸びをしながら私をまた見つめた。
-この男・・・苦手だ・・・。
「そういえば、分かったのか?」
「えっ?」
「桜が散っていくと悲しくなる理由。」
「・・・分かんない。」
「ふーん・・。」
男は、曖昧に答えながら花びらの散る中に立っていた。
不覚にもドキッっとしてしまった。
よく見ると、男の子は涙を流していた。
「ちょっ・・・なんで泣いてるの?」
「いや・・・なんとなく。綺麗で・・・。」
「・・・泣かないでよ・・・。」
思わず私も涙を流してしまった。
「お前まで泣くなよ。」
「べっ・・・別にいいでしょ!!」

私はその夜、考えた。
なぜ悲しくなったのか・・・・・。
多分だけど、あの男の子を私は前から知ってた。
私が桜を見つめていた時、あの男の子も窓から桜を見つめていた。
そんな君を見ているのが楽しかった。
でも、桜が散ってしまうと君が窓から顔を出さなくなってしまうと思ったのだ。
だから、桜が散っていくのが悲しかった。
ただ、それだけのことだった。
-そっか・・・・私・・・

翌日、俺はまた桜の木の下に立っていた。
するといきなり大声が俺の耳を渡った。
「ねぇ!!!」
「うわっ!!何だよ?」
「私ね、名前も知らない君が好き!・・・かも。」
「・・・・何それ?告白?」
「いや・・・どう見てもそうでしょ!!」
「ふーん・・・。」
俺は何も言わず桜を見つめた。
横にいる君は、顔が赤くなっていて可愛かった。
俺が窓から顔を出して見ていたのは桜じゃなくて君だ。
でも、たまに君がコチラを向くから俺は思わず桜の方向を向いていた。
「・・・それで、理由は分かったのか?」
「えっ・・あぁ・・まぁ。」
「それ、教えてくれたら付き合ってやってもいいよ。」
「はっ!?」
「早く教えろよ~」

『君が好き・・・かもねww』

私達は桜が散る中で2人ハシャイでいた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桜心

なんか、美しい表現ってやつをこの前やったな~と思いww
これを書いてみましたwww
はい、また意味が分からないですねwww

いや、一応これはミヤグミですww

読んでくれた方、ありがとうございます☆

閲覧数:201

投稿日:2011/05/20 22:05:52

文字数:1,396文字

カテゴリ:その他

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