戦で滅んだ国でたった一人残された

孤児だった私に
手を差し伸べてくれたのは貴方のお父様

綺麗な浜辺のお屋敷で
綺麗な服を着せられた

暖かい食事に
暖かい眠り

夜の闇は怖かったけれど
朝になれば貴方が笑いかけてくれた

海の匂いのする
暖かな貴方の笑顔が宝物だったの



傍にいられるように剣だって覚えた

他の誰よりも
貴方の遊び相手は私が相応しい様に

何の為に拾われたのか
そんな事はどうでも良かった

叶わない想いに
叶わない夢

夜の闇に隠しながら
朝のヒカリを恐れるようになってた

海の匂いのする
穢れない貴方の笑顔が宝物だったの



海の向こうの王女様と婚約が決まったのね

身分の違いと割り切るから
そのまま行ってしまえばいい

髪の綺麗なあの女のこと
捨てられないのは知っていたけど

穢れている私の
穢れた想い

夜のとばりと共に現れ
朝が来ても消えない激情

海の匂いのする
暖かな笑顔が宝物だったのに・・・



裁かれるべきは
幼い王女ではないの
(幼い召使でもない)

日向の匂いのする
緑色のあの子が
赤くぬりつぶされた夜に

あの子が
貴方の名前を呼んだこと

私だけが知っている―



穢れきった私と
穢れないあの子

夜の闇は抑えきれずに
朝の日向を塗りつぶした

海の匂いのする
暖かな貴方

私の胸であの子の名を泣き叫ぶ
可愛くて残酷な貴方

貴方が望むのなら
仮初の英雄にだってなるわ


緑のあの子も
黄色いあの子たちも
深く青い 貴方も


真っ赤に塗りつぶしてあげる


叶わない私の想い
貴方のお日様になりたかった
(決して交わることはないけど)

叶わない私の夢
貴方に私を刻み付けたかった
(此処から私を消し去りたかった)


お日様の色は赤なんかじゃなかったんだわ・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

赤ノ女剣士

悪のシリーズが好き過ぎて
ちょい役のMEIKOのストーリーを勝手に考えちゃいました。
悪のPサイコー

閲覧数:87

投稿日:2010/05/01 14:49:14

文字数:770文字

カテゴリ:歌詞

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