白い顔をして 「元気になるからね」と 微笑んでは管に繋がれた 手を振って見せた
窓から見える雪の粒が ほろりほろり落ちていっては 硬いアスファルトに溶けてった
「私の散り際は 雪のようならいいな」 そんなこと言わないでよ って握った 右手は酷く冷たい

この熱が0になる前に 君に何をしてあげられる?
笑顔も勇気も 思い出さえも 与えられてばかりの僕に
頭を撫でて涙を拭う 昔はそれでよかったのに 子供でなくなった君は すべてを隠して笑う

赤い目をして 「泣いていないからね」と 強がっては 色のなくなる 手を振って見せた
窓から覗く桜の花が ゆらりゆらり揺れているのを 君はただ見てた
「私の散り際は 桜の季節なのかな」 そんなこと言わないでよ って握った 左手の感触

この声が届いているうち 君に何を伝えられる?
好きも感謝も 愛しささえ 言葉では足りないのに
一緒に笑い共に悲しむ 昔はそれができたのに 子供でなくなった僕らは 不器用にただ隠す

白雲の隙間から光指す 君を連れてくように 昇り昇る冷めた熱持ち 「行かないで」と叫ぶ

その声が届いているうち 君に愛を与えよう
好きも大好きも 愛してるさえ 足りない言葉でも
その頬に手が届くなら 君に熱を与えよう
足りないけど 足りなくても ずっと ずっと 傍で

君の熱が0になる前に… 君の熱が0になる前に…
君の熱が0になる……

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君の熱が0になる前に

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投稿日:2018/08/17 12:29:24

文字数:599文字

カテゴリ:歌詞

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